バター4000tを追加輸入-農水省2016年9月28日
農林水産省は9月27日、バターを4000t追加輸入すると発表した。台風の影響で生乳生産の減少を懸念し「より厳しめに需給を見通し」、追加輸入を決めた。
農林水産省によると、11月の期末在庫量は2万5600tとなり、必要在庫量の2万1700tを3900tを上回ることから今年12月のバターは十分供給できる水準だという。必要在庫量2万1700tは12月の消費量8700tの2.5倍となる。また、年度末の在庫量は2万tを見込んでいる。
ただ、今年度も増産基調だった生乳生産は、西日本での夏の暑さや北海道に大きな被害をもたらした台風の影響などで、今後の生産減少が懸念されている。北海道では台風の影響で搾乳できなかった乳牛の乳房炎やストレス、牧草の収量、品質の低下などの影響が今後出てくる可能性もあるという。
こうしたことから29年度も安定的に供給できるよう、バターが安定供給されていた25年度期首在庫2万4000tと同水準にするため4000tの追加輸入を決めた。
28年度のバター輸入はカレントアクセス枠と5月に決めた追加輸入をあわせてすでに1万3000tが順次輸入されている。今回の4000tの追加輸入は2度目。生乳換算で4万9360tとなる。輸入量は合計で1万7000tで過去最高となる。
なお、農林水産省は28年度のバターと脱脂粉乳の需給を以下のように見込んでいる。
生乳生産量は731.6万tで前年度比▲1.2%。このうち北海道では390.1万t(+0.0%)の見込みとなっている。
バターの生産量は6万4300t(▲3.0%)、輸入量は今回の追加輸入を除く1万3000t(+2.4%)。消費量は7万9400t(+6.1%)で在庫量は2万t(▲9.5%)と見込んだ。
脱脂粉乳は生産量12万1800t(▲6.5%)、輸入量4000t(▲73.7%)消費量は14万1800t(+4.6%)で在庫量は4万400t(▲28.4%)の見込み。
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