練馬区が世界都市農業サミット開催へ2018年3月7日
・生活と融合した稀有な農業の姿を世界へ発信
東京都練馬区は、来年11月29日から12月1日にかけて、「世界都市農業サミット」を開く。世界有数の大都市でありながら、市民生活と融合した「生きた農業が営まれている類い稀な姿」を世界に向けて発信するのが狙いだ。また開催1年前の今年11月には、プレイベントとして「都市農業に関する講演会」を開くことも決まっている。
同区は東京23区内で最大の農地面積を誇る。宅地化農地と生産緑地を合わせた面積は約230haだ。これは23区の農地面積の約4割にあたる。
前川燿男(あきお)区長によると「練馬区のように、都市の中に農地が存在し、農業が産業として営まれていることは世界的にも稀有であり、世界に誇れる文化地域だ」として、サミットの開催意義を強調する。
サミット開催にあたって、同区では推進委員会を設置するなど、平成27年度から準備を進めてきた。推進委員会は有識者、商業・産業団体、練馬区、区民など幅広い分野から構成され、JAグループからは、須藤正敏JA全中副会長・東京中央会会長、国からは、水野秀信農林水産省都市農村交流課都市農業室長も参加している。 サミットでは、都市農業について特徴的で積極的な取り組みを行っている都市を招聘、併せて世界各国の行政機関や農業生産者、研究者などを集め、それぞれの国の取り組みを紹介する。
そして参加各都市が都市農業の可能性を探るとともに、その意義と魅力を共有し、相互に学ぶことで、都市農業の新しいフロンティアを拓くことを究極の目標に置いた。現在サミット宣言も採択する方向で検討が進められている。
担当する同区都市農業調整課によると、招聘する都市はいまのところ、
ニューヨーク、ロンドン、ベルリン、パリ、ジャカルタ、ソウルなど9都市を候補として選定、今後、5都市程度に絞り込む。
近年、世界の各都市では農業や農地の役割、魅力が見直されてきており、農業への関心が高まるとともに、さまざまな取り組みが進んでいる。例えば、ニューヨークでは、若い女性を中心に自宅の畑で野菜を収穫するライフスタイルが注目されている。またロンドンでは2012年のロンドン五輪・パラリンピックを契機に市民農園を約2500カ所を開設した。
また、わが国では、平成27年4月に都市農業振興基本法が制定され、都市農地は「宅地化すべきもの」から「都市にあるべきもの」と位置付けられ、大きな政策転換が図られたところだ。
サミットの前年である今年は、都市農業の魅力を広く発信し、サミット開催に向けた機運を醸成する区民向けイベントを実施する。プレイベントとサミットの概要は次の通り。
◎世界都市農業サミット・プレイベント
○日時:11月24日、25日
〇会場:ココネリホールほか。
〇内容:トークショー、ねりマルシェほか。
◎世界都市農業サミット
〇日時:平成31年11月29日から12月1日まで。
〇会場:練馬文化センター、ココネリホールほか。
〇内容:シンポジウム、区の都市農業の視察・体験、マルシェなど。
〇参加都市:ニューヨーク、ロンドン、ソウル、ジャカルタなど5都市程度を予定。
〇問い合わせ先:練馬区都市農業調整課
〇TEL:03-5984-1498
*サミットの詳細は:世界都市農業サミット:練馬区公式ホームページ
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