BoschとBASFがデジタル農業分野における協力を拡大2019年12月20日
IoTなど革新的な技術を世界規模で展開するBosch(ボッシュ)とドイツの総合化学会社、BASFの「xarvio(ザルビオ)デジタルファーミングソリューション」は、農業分野におけるデジタルソリューションの開発における協力体制を強化する。両社は、除草剤の使用量を大幅に削減するスマートスプレーを共同開発し、2021年の市場投入を予定している。
xarvioデジタルファーミングソリューションは、作物生産を最適化するデジタル製品。両社は、共同研究開発のためにプロジェクトセンターを設立し、2016年から除草剤の使用量を大幅に削減する高精度の除草剤散布技術であるスマートスプレーを共同開発している。 スマートスプレーのコンセプトは、雑草を防除する現場において除草剤を正確に散布すること。雑草と作物を識別し、標的とする雑草に除草剤を散布することができる。
現場での日常的な使用では、生産者が農作業に関連するさまざまな意思決定を行うことを支援するデジタルソリューション「xarvio FIELD MANAGER(ザルビオフィールドマネージャー)」と接続し、様々なパラメータを用いて、それぞれの作物がどの農薬をどの程度必要とするか適切に判断する。
ほ場の活用を最適化し、より効率的で環境に優しい栽培を実現することが目的。生産者はいつでもほ場の状況を確認し、各区画で推奨される情報を取得し、それぞれのほ場で推奨される可変散布マップをダウンロードできる。
ボッシュは協同研究開発において、カメラセンサー技術、画像処理とパターン認識、制御装置、システム接続性に重点を置いて開発している。
ドイツのハノーバーで11月に開催された世界最大の農業技術見本市「Agritechnica2019」では、「xarvio Field of Vision(ザルビオフィールドオブビジョン)」と題したブースで両社で開発するスマートスプレーを紹介した。
BASF のデジタルファーミング・コマーシャルオペレーションのアンドレ・ジョージ・ギルグ氏は「カメラセンサーにより、スマートスプレーはほ場を走行しながら作物と雑草を区別することができる」と説明。ボッシュの商用車部門とオフロード部門を担当するアンドリュー・アレン氏は「市場投入に向けて、より正確に除草剤を散布するために散布器の解像度を最適化していく」と述べている。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】水稲にイネカメムシ 県南部で多発のおそれ 栃木県2025年7月9日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」【公明党】米政策が農政の柱 谷合正明参議院議員2025年7月9日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」【日本維新の会】農業者への直接支払い実現を 池畑浩太朗衆議院議員2025年7月9日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」【国民民主党】食料安全保障基礎支払いの創設めざす 舟山康江参議院議員2025年7月9日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」【社民党】ミサイルよりコメを! 福島みずほ党首(参議院議員)2025年7月9日
-
2025参院選 各党に聞く「米・農政・JA」【参政党】10年以内に自給率を倍増 神谷宗幣代表(参議院議員)2025年7月9日
-
【第46回農協人文化賞】地域ブランドつなぐ 営農経済部門・福岡県・にじ農協組合長 右田英訓氏2025年7月9日
-
【第46回農協人文化賞】「不易流行」で農支援 営農経済部門・熊本県・球磨地域農協組合長 福田勝徳氏2025年7月9日
-
【第46回農協人文化賞】人とのつながり糧に 営農経済部門・長野県・グリーン長野農協元組合長 竹内守雄氏2025年7月9日
-
「不幸の書簡」とストックホルム症候群【小松泰信・地方の眼力】2025年7月9日
-
【アンパンマンはなぜ生まれたか】 ノンフィクション作家・梯久美子さん 第46回農協人文化賞特別講演2025年7月9日
-
7月21日、広島でトラクターデモ 令和の百姓一揆 欧米並みの所得補償求め2025年7月9日
-
【人事異動】農水省(7月10日付)2025年7月9日
-
【JA人事】JA上士幌町(北海道)高橋昭博組合長を再任(6月6日)2025年7月9日
-
【JA人事】JA筑前あさくら(福岡県)熊本廣文組合長を再任(6月26日)2025年7月9日
-
【JA人事】JAグリーン近江(滋賀県)大林茂松組合長を再任(6月21日)2025年7月9日
-
【JA人事】JA新得町(北海道) 組合長に太田眞弘氏を再任2025年7月9日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」鳴戸部屋で兵庫の食材使用「ちゃんこ」を堪能 JAタウン2025年7月9日
-
健診施設機能評価認定更新 JA熊本厚生連2025年7月9日
-
JA鹿本のグリーンハウスミカン出荷順調 7月中下旬ピーク、総量130トン見込み2025年7月9日