米粉の供給 需要に追い付かず 令和2年度の米粉用米需給予測2019年12月23日
日本米粉協会は、令和2年度の米粉用米の需要予測を12月20日に「米粉市場最新動向報告」としてまとめ公表した。
米粉用米の生産量・需給量の推移
この「報告」によれば、図のようにグルテンフリーニーズの高まりなど受け、新たな米粉商品の開発が行われ市場に出回ってくるなど米粉需要は拡大してきているが、平成30年度は需要量3万1000tに対して供給量が2万8000t、令和元年度は同協会が予測していたように需要量3万5000t(見込み)に対して供給量は30年度と同量の2万8000t(見込み)と、「すでに供給量は約1万t(約2000ha)不足状態」と「需給バランスが著しく崩れた状態」が続いているという。
さらに令和2年度は、大手量販店や外食チェーンなどで新たに米粉商品を販売したり、消費者ニーズに応えたグルテンフリーコーナーなどの新設など、「店頭でのより積極的な売り場拡大戦略を実施」すること。さらに東京オリ・パラが開催され、グルテンを摂取できない海外からの旅行客が多数訪日することから、宿泊施設や外食業者などが、グルテンを含まない米粉製品を強く求めてくるなど、米粉需要はさらに拡大し、3万9000tになると予測している。したがって米粉用米の供給が現状の2万8000tを大きく上回らないと「憂慮すべき状況になる」ので、「米粉用米の供給不足の解消を一刻も早く、実現していただきたいと希求している」。
需要に応える生産(供給)体制をどう整えるのかが、生産者サイドに問われていることになる。
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