1俵1000円下落で10a3151円減-農水省試算2020年10月28日
農林水産省は10月27日、2020年産米の価格が下落した場合のナラシ対策(収入減少影響緩和対策)の補てん額などの試算を示した。60kgあたり1000円下落した場合、ナラシ対策で10a2827円補てんされるが、19年産の10aあたり収入額は3151円減少する。

同日に開かれた自民党農業基本政策検討委員会で説明した。
20年産米価が19年産米価60kg1万5720円(全国全銘柄平均価格、包装代、消費税含む)から1000円下がった場合、収入額は10a12万1032円となる。標準的収入額は10a12万4174円(直近5年中3年平均)で差額の9割の10a2827円が補てん額となる。収入額にプラスして計12万3859円となる。
ただ、19年産の収入額は10a12万7010円のため、補てんを受けても10aあたり3151円の減収(▲2.5%)となる。
ただし、実際の補てん額は麦や大豆など他のナラシ対象品目ごとの収入差額を合算・相殺して算定する。
農水省は60kgあたり1500円下落した場合の補てん額も試算した。それによると補てん額は10a6570円となり収入と合わせて10a12万3443円となる。補てんを受けても19年産収入額との差は10あたり3567円(▲2.9%)の減少となる。
ナラシ対策の申請件数(6月末)は7万8000件で19年産より1万件減少した。うち認定農業者が7万4678件、法人が6777件となっているほか、集落営農が2994件が加入している。集落営農の構成戸数は8万1000戸となっている。申請面積は米で46万4000haで前年より3万4000ha減少している。20年産の主食用作付面積は136万6000haの見込みであり、ナラシ対策への加入面積は34%に過ぎないのが実態となっている。
(関連記事)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































