アブラムシ、ハスモンヨトウの病害虫に警戒を 農水省2020年11月13日
農水省は11月11日、令和2年度病害虫発生予報第9号を発表。「いちご」のアブラムシ類やハスモンヨトウの発生が多くなると予想しており、これらの病害虫の発生に注意を促している。

気象庁が11月5日に発表した向こう1カ月の予報によると、平均気温は全国的に平年より高く、降水量は北日本と東日本日本海側で平年並みまたは平年より少ないと予想されている。
野菜・花きの発生予想を作物別・地域別にみると、「いちご」のアブラムシ類は東海、中国、北九州、ハダニ類は中国、北九州で多く、炭そ病は東海地域で多くなると予想している。
「ねぎ」は、ネギハモグリバエが北関東と東海で多く、南関東はやや多いとみている。
「きゅうり」「トマト」は、コナジラミ類が北九州で多いと予想。「トマト」のコナジラミ類に関しては北関東、東海、近畿、四国、南九州、沖縄の広域な地域でやや多いとみている。
「作物共通」のシロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウは東海を中心に広い地域で多いと予想され、特に後者は四国、北九州の一部地域でも多く発生することが予想されている。
果樹・茶では、「かんきつ」のハダニ類が南関東、四国、沖縄でやや多く発生すると予想している。
今年のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の発生は、暖冬の影響で越冬量が多く平年を超える量が確認された。農水省では翌春の発生を抑えるためにも、収穫後に秋期の石灰窒素の散布や冬期の耕うんによる殺貝を実施するよう促している。
また、冬期に水路を泥上げを行い、越冬個体を寒風にさらすことで殺貝効果が期待できるため、地域での取り組みを検討するよう求めている。このほかの次期作に向けた対策では、耕うん機等の農機具に付着した泥とともに、スクミリンゴガイが他のほ場へ拡散する可能性があるとして、農機具の泥をよく落としてから移動させることを心がけるよう呼びかけている。
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