【ベルリン農相会合】コロナに負けない食料システム確立を2021年1月25日
ドイツ食料・農業省が主催する世界最大級の農業大臣会合が1月22日日本時間午後8時からテレビ会議形式で開かれ新型コロナウイルス感染症や気候変動の影響のもとで世界の食料確保に向けた協力について議論した。
この会議はドイツ食料・農業省が主催して開かれるもので90か国・機関が参加した。日本から野上浩太郎農相が参加した。
会合では「新型コロナウイルス・パンデミックへの対応」、「将来のパンデミック防止」、「気候変動の緩和」、「気候変動への適応」の4つの分科会が開催された。
野上農相は「将来のパンデミック防止」分科会で議長を務め、ワンヘルスアプローチと国際的な連携の重要性に関して議論し、各国で認識を共有した。ワンヘルスアプローチとは、人の健康、動物の健康、環境の健康(保全)は密接に関連しており、人獣共通感染症などの分野横断的な課題に関係者が連携して対処しようという考え方。
野上農相は会合で疫病による世界の食料安定供給への影響に備えるため、▽ワンヘルスアプローチの重要性、▽人獣共通感染症に関する早期警戒など国際協力の実施、▽サプライチェーンのあらゆる段階での取り組みの重要性などについて話した。また、新型コロナウイルス感染症の影響をふまえ、食料システムを持続可能なものへと変えていく必要性や国連食料システムサミットの活用、農林水産業の生産力向上と地球環境の保全を両立することなども主張するとともに、イノベーションと投資の重要性と各国に連携に呼びかけた。
会合ではベルリン農業大臣会合宣言を出した。宣言ではパンデミックによる食料安全保障と栄養への影響を最小化し、将来のパンデミックの予防と、気候変動の緩和、適応するため農業大臣の連帯の必要性を強調した。
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