公正な競争条件を-郵政民営化委に意見提出-JAバンク・JFマリンバンク・農中2021年1月26日
JAバンク・JFマリンバンク・農林中央金庫は1月22日にゆうちょ銀行の個人向けの貸付業務などへの新規参入に対して郵政民営化委員会へ「公正な競争条件が確保されていない」などの意見を提出した。
郵政民営化委員会は、昨年12月25日にゆうちょ銀行の個人向け貸付業務への参入などについて意見募集を開始した。今回の意見提出はそれに対するもの。
JAバンクなどは、間接的な政府出資が残るゆうちょ銀行が新規業務に参入するに当たっては、完全民営化の道筋とその実行担保が示されることが最低限必要で、そのうえで個別業務の新規参入は、公正な競争条件の確保、利用者保護、地域との共存などの観点で総合的に検討すべきと主張した。
そのうえで日本郵政が昨年11月に公表した中期経営計画では、株式保有割合を引き下げる方針は示されたものの、完全民営化への道筋は示されておらず、依然として「民間金融機関との間で公正な競争条件が確保されていない状況が続いている」と指摘した。
また、人口減少と高齢化、低金利環境に加えて、コロナ禍で民間金融機関が厳しい経営環境にあるなか、公正な競争条件が確保されていないまま、住宅ローン市場に参入することは「民業圧迫につながり得る」と指摘し、これまで着実に形成されてきた両者の相互信頼関係が損なわれることが懸念されると強調し、委員会での認可審議ではJAバンクなど意見を十分ふまえて慎重に検討することを求めた。
意見書では、JAバンク、JFマリンバンクは日本全国の農山漁村に広く店舗を展開し、農業者や漁業者への金融サービスを通じて、わが国の農林水産業や地域社会を支えているとして、全国の郵便局とは、農林水産業の成長産業化や地域社会の維持・発展に向け「連携・協調できる部分が存在する」と強調している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































