【鳥インフル】千葉県 9、10例目発生-殺処分400万羽超2021年2月12日
千葉県で2月10日に今シーズン同県での9例目(国内48例目)と10例目(同49例目)となる高病原性鳥インフルエンザの発生が確認された。11日に農林水産省が発表した。

いずれも同県匝瑳市の採卵鶏農場で確認された。9例目は約7.9万羽を飼養していた。県によると10日に鶏舎2棟のうち1棟の真ん中から奥にかけてまとまって死亡していた。
10例目は27.9万羽を飼養していた。10日に鶏舎5棟のうち1棟で36羽がまとまって死亡した。通常ではない死亡数だったという。
いずれの農場も当該鶏舎以外では異常は認められていない。家畜保健所の簡易検査で陽性が確認され、11日に遺伝子検査の結果でH5亜型の高病原性鳥インフルエンザの擬似患畜を確認された。
千葉県では10事例のうち10万羽以上の大規模農場での発生が7事例となった。また、100万羽を超える超大規模農場で3事例が発生した。千葉県は採卵鶏の飼養羽数は1200万羽で全国2位(2019)だが、このうち3分の1にあたる400万羽以上が殺処分される事態となっている。
農林水産省は近隣地域で多発していることから千葉県に現地対策本部を設置。獣医師を含めた農水省職員の動員体制を大幅に増強することを決め、9日の8日間で延べ290人を動員することにした。野上浩太郎農相は9日の定例会見で「人的・物的支援、経費の補助によって千葉県における防疫作業が進むように全力で協力していきたい」と話した。
農林水産省は「全国どこでも発生する可能性があり警戒が必要」と呼びかけている。その理由は飛来している渡り鳥の数だ。鹿児島県出水市の調査では昨年より2000羽多い1万7000羽のツルが飛来、過去最高を記録した。
全国各地の野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されており、2月9日現在で11道県24事例にのぼっている。またオジロワシ、ハヤブサ、ノスリ、オオタカ、フクロウといった猛禽類でも検出されているほか、環境中の水からも検出されている。ウイルス保有の渡り鳥が多く飛来し、国内の野鳥の間で広がり、環境中のウイルス濃度が上昇していると専門家は指摘している。
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