第36回農業ジャーナリスト賞に3作品-農政ジャーナリストの会2021年5月24日
農政ジャーナリストの会は5月21日、第36回農業ジャーナリスト賞を発表した。
今回は新聞・書籍部門に5点、テレビ・映像部門に14点の応募があった。このなかから農政ジャーナリストの会が委嘱した選考委員会の審議を経て3作品が選ばれた。
▽「たづ鳴きの里~タンチョウを呼ぶ農民たちの1500日」(北海道テレビ放送)=かつて絶滅寸前まで追い込まれたタンチョウを呼び戻し繁殖させようとする農民たちの挑戦。ツルを呼んで町おこし願う活動を5年間にわたって長期取材したドキュメント。農家に寄り添って番組を作っている点などが評価された。
▽「FBCスペシャル2020 大地のバトン~土に希望の種をまけ~」(福井放送)=技能実習生を「国を超えたバトン」と捉えて、追いかけた作品。単なる労働力ではなく本当の研修生としてインドネシア人の若者を育てる情熱と能力を描き、良質なドキュメントと評価された。
▽大西暢夫『ホハレ峠 ダムに沈んだ徳山村 百年の軌跡』(渓流社)=カメラマンの著者は日本最大のダムに沈んだ岐阜県旧徳山村をダムが沈む前から30年定点取材を続けてきた。そこから見えてきた民衆の歴史、最後まで村に暮らして老婆から聞き取り続けた「長い長い足跡」を追跡したルポ。「村を手放すことの重みや深み」の問い直しに成功している、と評価された。
<選考委員>(五十音順)
阿南久(一社)消費者市民社会をつくる会代表(元消費者庁長官)
合瀬宏毅(一社)アグ リフューチャージャパン副理事長(元NHK解説主幹)
小田切徳美明治大学農学部教授(大学院農学研究科長)
甲斐良治(一社)農山漁村文化協会編集局
榊田みどり明治大学農学部客員教授、農業ジャーナリスト
三森かおり(有)ぶどうばたけ取締役
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