猛烈な雨 年発生回数 80年代より10回増-食料・農業・農村白書2021年5月25日
5月25日に閣議決定した令和2年度食料・農業・農村白書では異常気象による猛烈な雨の発生回数をグラフで整理している。
気象庁の資料をもとにデータで、全国のアメダスによる観測値を1300地点あたりに換算した「猛烈な雨」の発生回数をまとめている。猛烈な雨とは1時間降水量が80mm以上の雨。
年間発生回数を10年ごとの平均回数でみると▽1981年~1990年=平均16回、▽1991年~2000年=平均17回、▽2001年~2010年=平均21回、▽2011年~2020年=平均26回となった。
1980年代とくらべて2011年から10年で10回増えている。80年代と90年代は差がないが、近年になって多発していることが分かる。
平成30年7月豪雨では西日本を中心に記録的な雨となった。また翌年の令和元年房総半島台風(15号)と東日本台風(19号)は強い勢力を保ったまま本州に上陸した。10年前の東日本大震災のあった平成23年を除くと、農林水産関係の被害額は最大級で、30年は北海道胆振東部地震被害も含めて6282億円、令和元年は4999億円となった。令和2年はそれよりも減少したが2473億円の被害額となっている。
白書では農業者自身が自然災害に備えるため、農業用ハウスの保守管理、農業保険の利用なども重要だとし、農業用ハウスの資産価値に応じて新築時の資産価値の8割を上限に補てんする園芸施設共済などを支援策も紹介している。園芸施設共済の加入率は令和元年度は60%となっているが、昨年から耐用年数を超えたハウスも新築時の資産価値まで補償できる特約を導入するなど補償を充実を図る見直しも行っている。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ウメにクビアカツヤカミキリによる被害 県内で初めて確認 三重県2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(1)2025年6月27日
-
【サステナ防除のすすめ2025】連作障害"待った" 野菜の土壌消毒編(2)2025年6月27日
-
大人の食育を推進 官民連携食育プラットフォームが設立総会 農水省2025年6月27日
-
全農 備蓄米 出荷済み20万t超える 進度率7割2025年6月27日
-
食品ロス 国民1人当たり37kg 3万1800円損失 2023年度2025年6月27日
-
5月の米の家庭内消費、前年同月比で減少幅拡大 米価高騰が消費冷ます 米穀機構2025年6月27日
-
(441)「とんかつ」はなぜ各国で愛されているのか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年6月27日
-
【JA人事】JA松山市(愛媛県)阿部和孝組合長を再任(6月20日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAめぐみの(岐阜県) 新組合長に渡邉健彦氏2025年6月27日
-
【JA人事】JA木曽(長野県)新組合長に亀子宗樹氏(5月29日)2025年6月27日
-
【JA人事】JAおちいまばり(愛媛県)渡部浩忠理事長を再任(6月25日)2025年6月27日
-
【JA人事】JA仙台(宮城県)藤澤和明組合長を再任2025年6月27日
-
果樹王国和歌山から旬を届ける「みのりみのるマルシェ」東京・大阪で開催 JA全農2025年6月27日
-
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 栃木県産にっこり梨SODA」新発売 JA全農2025年6月27日
-
【役員人事】農協観光(7月1日付)2025年6月27日
-
【生乳需給で中酪要請】酪農9700戸割れ 家族経営支援に重点、離農高止まりに危機感2025年6月27日
-
【役員人事】全国農協保証センター(6月26日付)2025年6月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」FMC2025年6月27日
-
【役員人事】日本協同組合連携機構(6月26日付)2025年6月27日