主業経営体 農業所得▲0.7% 令和2年2021年12月23日
農林水産省が公表した令和2年の農業経営体の経営収支によると、全農業経営体の農業所得は前年にくらべて3.8%増加したが、主業経営体ではマイナスとなった。
全農業経営体(個人経営体と法人経営体)の全営農類型平均の農業粗収益は992.3万円で前年に比べて7.2%増加した。
水田作経営で経営規模が拡大したことや、野菜作経営で作物収入が増加したことが要因。
一方、農業経営費は869.0万円で前年にくらべて7.7%増加した。荷造運賃手数料、雇人費などの増加による。
この結果、農業所得は123.3万円となり、前年にくらべて3.8%増加した。
経営耕地面積は353.3aで前年より4.7%拡大した。
主業経営体(自営農業に60日以上従事している65歳未満の者がいる個人経営体)は経営耕地面積が667.9aで前年より3.9%拡大した。
農業粗収益は1993.6万円で前年に比べて4.0%増加した。作物収入が5.1%増加したが、畜産収入は▲3.8%だった。
一方、農業経営費は1578.2万円で前年に比べて5.4%増えた。荷造運賃手数が増えたことによる。
その結果、農業所得は415.4万円で▲0.7%となった。
営農類型別の1経営体あたりの農業所得は以下のとおり。
◎水田作=17.9万円(+7.2%) 作付延べ面積241.3a
◎畑作=171.9万円(▲20.7%) 作付延べ面積558.5a
◎露地野菜作=205.9万円(+25.9%) 作付延べ面積162.1a
◎施設野菜作=386.7万円(+2.2%) 作付延べ面積4479.1a
◎果樹作=203.2万円(+11.7%) 植栽面積95.2a
◎露地花き作=196.9万円(+19.1%) 作付延べ面積68.4a
◎施設花き作=222.2万円(▲18.1%) 作付延べ面積4089.6a
◎酪農経営=774.4万円(▲23.4%) 月平均搾乳牛飼養頭数65.7頭
◎繁殖牛経営=192.7万円(▲42.9%) 月平均繁殖メス牛飼養頭数27.0頭
◎肥育牛経営=▲213.4万円 月平均肥育牛飼養頭数203.0頭
◎養豚経営=2500.8万円(+114.4%) 月平均肥育豚飼養頭数3206.0頭
◎採卵養鶏経営=1180.9万円 月平均採卵鶏飼養羽数8万1480羽
◎ブロイラー養鶏経営=716.1万円(▲62.9%) ブロイラー販売羽数26万1309羽
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