非農家出身者の農業経営支援へ新事業 青森県が100万円上限に補助2022年4月9日
非農家出身で農業経営に乗り出す農家を支援しようと、青森県は今年度から新たに「あおもり新農業人サポート事業」を始めた。100万円を上限に経営改善に向けた取り組みを支援する。青森県では非農家出身の農業従事者が増えているといい、同県は「農業を始めながら厳しい経営に直面している農家の再チャレンジを支援したい」と話している。

青森県は同事業について今年度3344万円を予算化、このうち1000万円を「非農家出身者再チャレンジ支援事業費補助」に充てる。補助の対象者は、国の「農業次世代人材投資事業」の支援を受けている非農家出身で、就農3~6年目の独立自営就農者。暗渠工事の施工費やパイプハウス移転施工費、抒情改良資材購入費など経営改善に向けた取り組みにかかる経費を補助する。補助率は2分の1で、上限は100万円。
青森県構造政策課によると、同県では非農家出身の就農者が増えており、令和2年度の新規就農者303人のうち他産業からの就農者が248人に上り、このうち148人が非農家だったという。ところが野菜や果樹などに挑戦しながら想定外の災害などで厳しい経営に直面して十分な所得を確保できていないケースもあるという。そこで新たな作物への挑戦などを後押ししようと新たな事業を立ち上げたといい、近く応募要領を作成して対象者を募る方針。
また、同事業では、新規就農者の確保・育成に向けて、ウェブサイトの設置をはじめ、オンライン方式を活用した就農フェアの開催や高校生などに向けた雇用就農ガイドブックの作成なども進めることにしている。
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