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たまねぎべと病 近畿、中国、四国で多発のおそれ 令和6年度病害虫発生予報第1号 農水省2024年4月18日

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農林水産省は4月17日、令和6年度病害虫発生予報第1号を発表した。向こう1か月の主要な病害虫の発生は、野菜では、たまねぎのべと病の発生が、近畿、中国及び四国の一部の地域で多くなると予想。また、果樹カメムシ類の発生が、南関東、近畿、中国および四国の一部の地域で多くなると予想されている。このほか、いちごのアブラムシ類等、地域によっては多くなると予想されている。

各作物の詳細は以下の通り。

◎水稲
・「トビイロウンカ」は、その年の気象条件や飛来量によっては大きな被害を引き起こす。この虫による被害の発生が懸念される地域では、収量の確保に向け効果の高い育苗箱施用剤による防除の実施についても検討を。

・昨年、「いもち病」、「もみ枯細菌病」、「ばか苗病」等の種子伝染性病害の発生が多かった地域では、種子消毒を的確に実施し、健全な苗の育成に努める。薬剤感受性の低下がみられる場合があるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、効果の高い薬剤を選定し種子消毒を実施を。また、塩水選や温湯消毒といった物理的防除を実施する場合には、消毒効果を確実に得られるよう、病害虫防除所等が示す手順・方法に沿って適切に実施する。

・「縞葉枯病」は、ヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病で、経卵伝染するため、同虫を対象とした防除を実施することが重要。近年、同ウイルスを保毒している同虫の割合が高まっている地域では、育苗箱施用剤による防除の実施についても検討を。
なお、滋賀県では、春に行われた調査においてヒメトビウンカ越冬虫における本ウイルスの保毒虫率が高いことから、注意報が発出されている。

・「イネカメムシ」は、斑点米だけでなく、不稔被害も引き起こす斑点米カメムシ類の一種で、近年、発生の増加や減収被害が報告されている。同虫は、主要な斑点米カメムシ類と防除適期が異なり、出穂期の防除が重要。発生が増加傾向にある地域では、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に、ほ場での発生状況を把握し、収量の確保に向け効果の高い薬剤による出穂期の防除の実施について検討を。

・「スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)」は、昨冬の気温が高かった地域では、多くの個体が越冬しているおそれがあるため、一層の被害の発生を警戒する必要がある。今春の被害を抑えるため、移植前に取水口・排水口にネットや金網を設置し、スクミリンゴガイの侵入を防止するとともに、水田内の発生が多い場合には石灰窒素の散布の実施の検討を。また、移植時は薬剤散布を実施し、移植後は水深を4cm(理想は1cm)以下に維持する浅水管理を実施する。
スクミリンゴガイは、農機具・機械に付着した泥とともに他のほ場へ拡散するおそれがあることから、発生ほ場で使用した後は泥をよく落としてから移動させるよう心がける。なお、一旦定着したスクミリンゴガイを根絶することは困難なこと、また周辺の水田にも悪影響が及ぶことから、除草目的であっても、未発生地域や被害防止に取り組む地域でのスクミリンゴガイの放飼は行わないこと。
農水省では、被害防止対策に関するマニュアルや動画などをホームページに掲載。また、農研機構植物防疫研究部門を代表機関とするコンソーシアムが、防除技術、リスク地図等を紹介する「スクミリンゴガイの防除支援マニュアル」を公開している。詳しくは下記URLを参照。

◎麦
麦で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域は次の通り

麦

・赤かび病は、感染しやすい時期を捉えた防除が重要で、麦の種類ごとに防除時期が異なる。昨冬から今春にかけて気温が高かった地域では、麦の生育が当初の予測よりも早まる可能性がある。都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、地域ごとの防除適期を確認して的確に防除を実施する。なお、防除適期に降雨が続く場合は、降雨の合間に防除を実施する。

◎野菜・花き
野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域は次の通り

野菜花き

・たまねぎ
べと病の発生が、近畿、中国及び四国の一部の地域で多くなると予想されており、滋賀県、島根県および愛媛県から注意報が発出されている。ほ場を見回り、り病株の抜き取りを実施するとともに、都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、薬剤防除を的確に実施する。

◎果樹・茶
果樹・茶で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫と地域は次の通り

果樹茶

◎果樹共通
・「果樹カメムシ類」の発生が、南関東、近畿、中国および四国の一部の地域で多くなると予想。神奈川県と愛媛県から注意報が発出されている。山林等の越冬場所から離脱した成虫が春の気温の上昇とともに餌を求めて移動し、果樹全般を加害する。同虫の飛来状況は地域や園地により異なるため、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施する。

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