備蓄米放出 改めて「慎重に」と否定 坂本農相2024年8月30日
坂本哲志農相は8月30日に閣議後会見で米不足に対して備蓄米放出を求める声があることについて「新米の取引がこれから行われていくなかで(需給や価格に)影響を与えることには一層慎重になる必要がある」と否定的な考えを改めて示した。
坂本農相は備蓄制度について「国が行う備蓄というのは不作など米の生産量の減少によって年間を通じて米の供給に不足が見込まれる場合に備えて行っているもの」と説明、「全体の需給として必要な在庫水準が確保されていると思っている」とこれまでの認識を繰り返した。
そのうえで「さまざまな流通の混乱も含めると(備蓄放出は)慎重に考えながら卸の協力を求め小売に協力を求め、消費者に冷静な対応を求めることがもっとも適切だと考えている」と備蓄米の放出は否定した。
岸田首相は27日、農相に対して消費者の立場に立って対処するよう求めたことについては、同日、米卸業者など関係団体に対して円滑な流通に十分に対応する通知を発出し「末端に米を届けていただくよう申し入れた。
消費者の立場に立った我々の姿勢」との考えを示すとともに、小売業界からもっと早く対応すべきだとの声があることに対しては「遅きに失したとは思っていない」と強調した。
現状について「一部で棚に(米が)ないところも見られるが、全体的に見て小売店、スーパーに米が並び始めたと考えている」と述べた。
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