鳥インフルエンザ 「危機感共有して発生予防を」小里農相2024年11月1日
小里泰弘農相は11月1日の閣議後会見で島根県で今シーズン国内4例目となる高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受けて「全国どこで発生してもおかしくない状況が続いている」、「関係者と危機感を共有し発生予防やまん延予防に緊張感を持って取り組んでいく」と引き続き警戒を呼びかけた。
小里農相(写真は10月2日の就任会見時のもの)
今シーズン1例目(北海道)は10月17日発生し、それまでの最速よりも11日早い。その後、23日に2例目(千葉県)、26日に3例目(新潟県)、そして31日に島根県で4例目が確認された。
小里農相は「発生ペースも昨年より早い」として「基本は何と言っても農場にウイルスを持ち込まないようにすること。そのため飼養衛生管理がしっかり行われているか養鶏業者に確認を依頼している」として危機感を関係者で共有し緊張感をもって対応にあたると話した。
今シーズンの発生事例の疫学調査を進めているが「特徴はまだ明確になっていない。調査結果やウイルスの性状をさらに分析するなど専門家と検証していく」と述べた。
また、10月30日の食農審食糧部会で主食用米の需給見通しが了承されたことを踏まえて、今後の米の需給について2026年6月末の在庫量182万tの見通しは「在庫率27%。端境期において新米が出回るまでの数か月に必要な在庫量は確保される水準」と述べた。食糧部会は来年1月にも開催され、農水省は改めて需給見通しを諮問する。
小里農相は辞任を表明しているが、この日の会見で辞任の時期について「総理の決定に従って対応したい」とし来週も閣議があることや週末には大分県での豊かな海づくり大会への出席が予定されているなど「与えられた任期いっぱいしっかり責任を果たしたい」と述べ、11日で調整が進んでいる特別国会までは職務に当たることを示唆した。
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