農業生産由来の環境負荷低減と水資源保全へ 掛川市と実証試験開始 日本コカ・コーラ2025年5月15日
日本コカ・コーラと静岡県掛川市は、2024年7月に締結した「農業生産に由来する環境負荷の低減と水資源の保全を目的とした活動に関する連携協定」に基づき、環境にやさしい栽培による茶やコメなどの品質向上と収量増加に向けた研究を始めた。また、掛川市、静岡県農林技術研究所茶業研究センター、JA掛川市を構成員とするコンソーシアムを設立。今後は3か年計画のもと、コンソーシアムを通じて、掛川市内における環境に優しい農法の推進に向けた現地実証試験が行われる

同研究は、日本のコカ・コーラシステムが農業サプライチェーン周辺流域の健全性向上を支援するための取り組みの一環。掛川市には、コカ・コーラ社の優先原材料の一つである茶葉において、2024年の協定締結時点で茶農家を含めたサプライチェーンがある。また、コカ・コーラ社製品への茶葉の使用実績があることから、同市との連携協定のもと、持続可能な農業の実現を通じた農業サプライチェーン周辺流域における水資源の健全性向上を目指す。
研究は現地の課題を踏まえ、以下の4項目について実施を予定している。
◎研究の概要
(1)収量・品質向上に向けた有機液肥施用時期の検討
(2)有機栽培ほ場での枝条管理による生葉熟度の均質化
(3)有機栽培ほ場での被覆栽培方法の確立
(4)有機栽培ほ場での個別技術を組み合わせた病害虫防除体系の実証
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