農政:TPP阻止へ! 現場から怒りの声
後で悔いを残さないように【熊本県・JAきくち代表理事組合長 三角修氏】2016年10月27日
TPP(環太平洋連携協定)の国会承認の動きが緊迫してきた。与党は衆議院通過をめざして強行採決も辞さない姿勢を示している。特に影響が大きい農業の現場では不安と不満、そして怒りが渦巻いている。現場からTPP阻止の動きを広げたい。緊急にJA組合長らの意見を取り上げるとともに、TPP反対運動に取り組んできた関係者にも緊急アピールを寄せてもらう。
【熊本県・JAきくち代表理事組合長 三角修氏】
JAきくちでは10月に「TPP断固反対!! 反対集会」を開きました。全国段階の運動がないなかで、まずJAきくちが行動を起こし、それが波紋となって広がることを期待します。特に管内は畜産が盛んなので影響が大きく、後で悔いを残すことのないようにしたいという思いです。
かつて国は、TPP締結で農業生産額が3兆円減ると試算していました。牛肉は68%、豚肉70%、牛乳乳製品45%、米32%の減少で、食糧自給率はカロリーベースで12%になるとしていました。当時のJAきくちの農畜産物販売額は245億円だったので、110億円の減少です。
それが昨年の農水省の試算によると、農業への影響は1300~2100億円の減少となっていました。なぜそんなに変わるのか。今でも分かりません。アメリカの大統領候補は2人ともTPP批准には反対しており、これをみてベトナムなど、国会審議を見送っています。なぜ日本だけが前のめりになるのでしょうか。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日
-
つくば市の農福連携「ごきげんファーム」平飼い卵のパッケージをリニューアル発売2025年4月18日
-
日清製粉とホクレンが業務提携を締結 北海道産小麦の安定供給・調達へ2025年4月18日
-
森林再生プロジェクト「Present Tree」20周年で新提案 企業向けに祝花代わりの植樹を 認定NPO法人環境リレーションズ研究所2025年4月18日
-
「バイオものづくり」のバッカス・バイオイノベーションへ出資 日本曹達2025年4月18日