農政:TPP阻止へ! 現場から怒りの声
全国に運動の火を TPP何としても阻止【熊本県・JA阿蘇代表理事組合長 原山寅雄氏】2016年11月2日
熊本県農政連は11月1日から2日にかけて国会周辺で「TPP抗議行動」を行った。JA阿蘇の原山代表理事組合長に思いを聞いた。
【熊本県・JA阿蘇代表理事組合長 原山寅雄氏】 今、全中もまったくへっぴり腰だ。いちばん大事なときに、農政連が何の活動をしているかといえば、お願いしかしていない。お願いは活動ではない。行動を起こさなければ。そういう意味で熊本県単独でもと、集まった。政府寄りの姿勢を各農協の組合員はそれを認めているわけではない。みんなが期待しているのは上部団体だからリーダシップをとってほしい。
TPP協定で、国内で同じ畜産農家、酪農家が競争しなければならなくなる。それだけではない。熊本は地震被害でJA共済で200億円の共済金支払いがあった。このJA共済をISDS条項で訴えられて信共分離が進められたら、だれが農家、組合員に出すのか。われわれの組織は組合員の生命と財産を守る。これが大事なことだ。医療もものすごく高い診療費を払わなければ診療を受けられなくなる。
若い人たちが大変なことになる。一生懸命に農業をしている人たちが将来に不安を持っている。それがTPPだ。それを阻止しなければだれかが声を上げなければ、このまま飲まれていく。東北でもTPP反対ではないか。全国に火が点かなければならない。
持続可能な農業というが、中山間地域で法人化も機械化もむずかしい。日本の農業は家族農業で成り立っている。
どこでも農政連と協定を結んで国会議員を推薦してきた。しかし、何ひとつ守られていない。すみません、撤回しますで通るのか。農協の理事会では絶対にそんなことは通らない。TPPはなんとしても阻止。全国の農協に立ち上がれ、といいたい。
(関連記事)
・担い手の将来が不安【熊本県・JA菊池 養豚農家 石淵大和氏】 (16.11.02)
・離党してでも反対、なぜいない【熊本県・JA阿蘇 肉牛繁殖農家 塚本秀典氏】 (16.11.02)
・やめない米づくり【熊本県・JA鹿本代表理事組合長 三浦一水氏】 (16.11.01)
・霞ヶ関でTPP反対 熊本県農政連が座り込み (16.11.01)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日
-
参議院選挙に行ってとんかつ割引「選挙割り」実施 平田牧場2025年7月4日
-
作物と微生物の多様な共生が拓く農業の未来 意見論文が米国植物科学誌に掲載 国際農研2025年7月4日
-
国産率100%肥料の商品を販売開始 グリーンコープ共同体2025年7月4日