農業関連事業が好調維持 バイエル上半期2013年8月9日
バイエルグループ(本社:ドイツ)は、2013年第2四半期の中間業績を発表したが、農薬など農業関連事業が好調な業績を維持している。
バイエルグループの13年第2四半期の売上高は103億6000万ユーロと前年同期比で1.9%増加した。金利・税引前利益(EBIT)は前年同期比73.9%と大幅に増加し、12億8700万ユーロとなった。
部門別では、医療用医薬品の新製品が予想を上回る進捗をみせ好業績を上げているヘルスケア事業グループ(バイエル ヘルスケア社)と、良好な市場環境の中で好調な業績を維持している農業関連事業部ループ(バイエル クロップサイエンス社)という。一方、素材科学事業グループ(バイエルマテリアルサイエンス社)は、厳しい市場環境のなかで前年同期を下回り、販売価格の低下と原材料価格の上昇によて利益は減少している。
農業関連事業の13年第2四半期の売上高は、前年同期比5.1%増の23億9200万ユーロ。とくにラテンアメリカ、アフリカ、中東地域の成長が著しく、アジア・太平洋地域とヨーロッパも好調だったという。北米地域は作付時期の遅れと作付面積の減少から「マイナスの影響を受けた」というが、バイエルグループのマライン・デッカーズバイエル社長は「農産物の高値が続いたことが、当社の事業を引き続き後押しした」と述べている。
農業関連事業のうち農薬部門で最高の増収率を示したのは殺菌剤で前年同期比20.7%の売上増となった。これは主としてラテンアメリカ地域とヨーロッパ地域での売上増による。除草剤(3.4%増)、殺虫剤(1.8%増)の売上も若干増加している。また、種子部門も野菜種子、イネ種子の好調な業績によって1.7%増加している。
農業関連事業については今後も「引き続き市場規模を上回る売上増を見込んでおり、(13年通期の売上高は)1桁台後半の増収率となる90億ユーロ―を予測」している。
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