水稲用除草剤「イプフェンカルバゾン剤」上市2014年2月6日
期待の新規成分、5年後30万ha普及めざす
北興化学工業(株)(中島喜勝社長)は、自社開発の新規有効成分「イプフェンカルバゾン」を含有する水稲除草剤「ウィナー剤」を上市した。平成26年2月4日に同成分を含有し住友化学(株)が取り扱う「ゴエモン剤」とあわせ、マンダリン・オリエンタル東京で記者発表会を開いた。
「イプフェンカルバゾン」は、北興化学工業が自社開発し、平成25年8月6日付で農薬登録を取得した新規有効成分だ。同社は「イプフェンカルバゾン」を含有する水稲用除草剤の第一弾として「ウィナー剤」を上市した。
「ウィナー剤」は、イプフェンカルバゾンにベンスルフロンメチルとブロモブチドを配合した一発処理除草剤だ。同剤はノビエなどの一年生雑草から多年生雑草まで幅広い草種に有効で、既存の除草剤が効きにくくなった雑草に対しても、高い除草効果を発揮する。
ノビエの発生を長期間抑えることが可能で、水稲に対して高い安全性を示すことから、近年省力技術として普及拡大している田植同時処理に適している(1キロ粒剤、フロアブル)。
記者発表で同社の中島社長は「当社は“種子から収穫まで護るホクコー農薬”をモットーに、農薬製品を通じて豊かな社会づくりをめざし努力していく」とあいさつした。
また、住友化学の貫和之アグロ事業部長は「農家から求められているのは、農薬の効率性、安全性だ。北興化学さんに、高い安全性・残効性、優れた効果のあるイプフェンカルバゾンを開発して頂いたことに感謝している」と述べた。同成分を含有する「ゴエモン1キロ粒剤」は、今春住友化学より販売される。
北興化学は今春から「ウィナー剤」の試験販売を始め、27年産から本格販売をスタートする。「ウィナー」の商品名はは文字通り、勝利・勝者を意味する。今後「ウィナー剤」のラインナップを強化し、5年後に「イプフェンカルバゾン剤」で30万haの普及をめざす。
(写真)
あいさつする中島社長
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左からウィナー剤、ゴエモン剤
(関連記事)
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