株元で害虫防ぐ 微生物農薬「パイレーツ粒剤」2014年6月6日
アリスタ ライフサイエンスは6月4日、昆虫病原性糸状菌メタリジウム アニソプリエ(以下、メタリジウム)を有効成分とする殺虫剤「パイレーツ粒剤」を発売した。この微生物を有効成分とする農薬は国内では初登録となる。
メタリジウムは熱帯、温帯に広く分布するカビの仲間で、広範囲の昆虫に感染することで知られている。
今回登録を取得したのは、施設栽培のナス、キュウリ、ピーマンのアザミウマ類。
剤型を粒剤としたのが特長で、水で希釈したり散布液を調整する必要はなく、そのまま株元に散布することができる。株元に撒かれるとサナギになり、地表に落ちてくるアザミウマ類の幼虫を待ち伏せして感染する。
また、製剤の担体にコメをつかったのも大きな特長の一つだ。コメは土壌中の水分を吸って膨張し、メタリジウムの栄養源になり繁殖を促すため、従来の微生物剤のように短時間で死滅することがなく残効性が期待できる。
同社は、今後ほかの害虫・作物への適用拡大に向けた試験を行っており、同社が販売している捕食性カブリダニを使った殺虫剤「スワルスキー」と、この商品を組み合わせることでIPM防除体系の普及、拡充につながると期待している。
「パイレーツ粒剤」についての問い合わせは、同社IPM営業本部(TEL:03-3547-4415)まで。
(関連記事)
・アリスタ新社長に小林久哉氏 就任パーティ開催(2014.05.16)
・【人事速報】アリスタ 小林久哉氏が新社長に(2014.03.10)
・土壌改良材「トリコデソイル」発売 アリスタ(2014.02.20)
・ヨウ化メチル剤を井筒屋化学産業へ アリスタ(2013.10.17)
・液状複合肥料「Arystaグルタプラス」 アリスタ(2013.08.09)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日