第4回学生懸賞論文 最優秀賞に大久保真美さん(武蔵野大学薬学部) クミアイ化学2016年3月31日
クミアイ化学工業(株)は3月29日、台東区池之端の本社において第4回学生懸賞論文最優秀賞授与式を開催した。同社がこの催しで授与式を行うのは、今回が初めてとなる。
「第4回 クミアイ化学工業(株)学生懸賞論文最優秀賞」は、武蔵野大学薬学部の大久保真美さんが執筆した論文「薬学生が考える農業」が受賞した。
同社は「企業存在の意義は社会貢献にあり」という企業理念に基づき、様々な支援活動に取組んでいる。
小池好智社長は「当社の主要事業である農薬の製造販売は、日本の農業が基盤となっている。日本の農業が元気になるためには、若く活力ある世代の方々の力が、何よりも重要であるとの思いから、学生の皆様に農業に対する関心と問題意識を持って頂きたく、教育への貢献活動として2012年より学生懸賞論文の募集を行ってきた」と、学生懸賞論文募集のコンセプトを説明した。
続けて「全国の学生の皆様より、非常に高い水準の論文をご応募頂いた。審査の結果、最優秀賞に『薬学生が考える農業』を執筆された武蔵野大学薬学部の大久保真美さんに最優秀賞を授与することとした」と述べた。
論文内容については「薬学生としての視点から、農業における農薬の役割を科学的に考察され、正しい知識を啓蒙することの重要性を論じている。また新しい技術の開発は、目先の利益だけを追求すべきではない、と提言されている。大変優れた内容であることに加え、農業と農薬に対する理解の深さに感銘を受けた」と講評した。
授与式で大久保さんは「薬学を学び、得たことが本論文に生かされ、このような結果につながり大変嬉しく思います。農薬は安全性や環境に配慮して造られているのに、消費者は農薬が健康に影響をもたらすと思って
いるのは何故かという視点で考察しました。私自身も農業や農薬について勉強させて頂く良い機会となりました」とコメントした。
最優秀賞、優秀賞受賞者は次の通り。
○最優秀賞
・『薬学生が考える農業』武蔵野大学 薬学部薬学科 大久保真美
○優秀賞
・『食料自給率向上のための農作物輸出促進策ーリトルキョートと新嘗祭による和食と食材の普及ー』椙山女学園大学 現代マネジメント学部現代マネジメント学科 熊澤有里
・『教育の場としての農業』京都大学 理学部化学系 山本大輔
(写真)最優秀賞を受賞した大久保真美さん(右から小池社長、大久保さん、高木常務、吉村部長)
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