いもち病に卓越した効果 トルプロカルブ剤に期待 三井化学アグロ・北興化学工業2016年6月13日
三井化学アグロ(株)と北興化学工業(株)は、いもち病に効果がある新規有効成分トルプロカルブを含む水稲用殺菌剤及び殺虫殺菌剤を今季から販売している。
いもち病は、水稲で被害が最も大きい病害。既存剤への耐性いもち病菌の発達が問題となっており、新しい作用をもつ有効成分トルプロカルブが、水稲の安定生産への貢献で期待されている。
トルプロカルブは、三井化学アグロが開発した新規のイネいもち病防除剤で、これまで知られている2種のメラニン合成阻害剤とは異なる酵素を阻害する新しい作用で、感染を阻止する。また浸透移行性に優れているため、根から吸収されて効果を発揮し、土壌による効果の変動も受けにくい特長がある。
発生拡大が危惧されている、呼吸阻害剤のQoI剤に耐性のあるいもち病菌や、既存のメラニン合成阻害剤のMBI-D剤に対する耐性菌に交差耐性がなく、高い防除効果を示す。
トルプロカルブを含む本田処理用の殺菌剤は「サンブラス粒剤」、「ゴウケツ粒剤」の2剤。またジノテフランとシメコナゾールとの混合剤で、いもち病、紋枯病、稲こうじ病、カメムシ類、ウンカ類、ツマグロヨコバイの防除に、本田で使用できる「ガッツスター粒剤」、「ゴウケツモンスター粒剤」がある。
なお、「サンブラス粒剤」と「ガッツスター粒剤」は三井化学アグロが、「ゴウケツ粒剤」と「ゴウケツモンスター粒剤」は北興化学工業が販売している。
また「サンブラス」、「ガッツスター」は三井化学アグロ(株)の登録商標であり、「ゴウケツ」、「モンスター」は北興化学工業(株)の登録商標だ。
本件に関する問い合わせは、三井化学アグロ(株)技術普及部TEL:03-5290-2757、北興化学工業(株)営業部TEL:03-3279-5161まで。
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