液体肥料市場 2027年までCAGR 4.5%で成長の見込み2021年7月13日
REPORTOCEANは7月8日、液体肥料市場に関する新レポートを発行。2020~2027年の予測期間で、同市場は4.5%以上の成長率を見込んでいる。
同レポートによると、世界の液体肥料市場は、2019年に約23億米ドルと評価され、2020年から2027年の予測期間に4.5%以上の成長が予想されている。
肥料は、あらゆる種類の作物の栽培に使われるが、その使用量は、通常、土壌検査によって測定される土壌の肥沃度と、作物に応じて決まる。肥料には、固体と液体の両方があり、液体肥料は、作物に栄養分を与える新しい技術的な物質。食糧安全保障への需要の高まりで、高効率の肥料が必要とされている。また、農法の大幅な変更や技術革新に対する前向きな姿勢が、製品の需要を押し上げる要因となっている。
世界の液体肥料市場の主要なプレーヤーは、競争上の優位性を得るために、製品の発売、合併・買収、その他を含む様々な戦略を採用。例えば、2019年9月、Nutrien, Ltd.はオーストラリアのRuralco Holdings Limited (Ruralco)を買収することで、顧客に実質的なメリットを提供。同様に、2019年6月、EuroChem Groupは、ブラジルに3番目の近代的な肥料混合プラントを建設し、肥料製造施設を拡張した。これは、ブラジルでの肥料販売事業を強化することを目的としている。
一方、全般的な作物保護製品の増加と化学薬品を使わない農業の発展は、バイオベースの液体肥料の機会を広げるが、液体肥料の取り扱いコストの高さが市場成長の妨げになると予想されている。
世界の液体肥料市場の地域分析は、アジア太平洋地域、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、その他の地域などの主要地域について検討。アジア太平洋地域は、消費者の食料需要の高まりと政府の農業支援の強さから、市場シェアで世界をリードする重要な地域となっている。一方、欧州は、2020年から2027年の予測期間において、最も高い成長率/CAGRを示すと予想。液体肥料の使用が容易であることや、食料品の需要が増加していることなどの要因により、ヨーロッパ地域の液体肥料市場は有利な成長が見込まれる。
このレポートに含まれる主な市場プレーヤーは以下の通り。
Nutrien, Ltd.
ヤラ・インターナショナルASA
イスラエル・ケミカル社
K+S Aktiengesellschaft
Sociedad Qumica Y Minera De Chile ソシエダ・クミカ・イ・ミネラ デ チリ
The Mosaic Company
ユーロケムグループ
CF Industries Holdings, Inc.
OCPグループ
OCI Nitrogen
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