ホウ素肥料の市場規模 2028年に43億1608万米ドル到達予測2021年8月25日
株式会社グローバルインフォメーションは8月17日、市場調査レポート「ホウ素肥料の世界市場(2028年までの予測):COVID-19の影響、原料(ホウ酸、ホウ砂など)、用途(果物・野菜、穀物、油糧種子・豆類など)別の分析」(The Insight Partners)の販売を開始した。
ホウ素肥料の市場規模は、2020年の22億7248万米ドルから、2028年には43億1608万米ドルに達し、2021年から2028年にかけて8.4%の年平均成長率(CAGR)で成長すると見込まれている。
ホウ素肥料は、ホウ素が含まれている微量栄養素の肥料で、ホウ素は、植物が正常に成長し、良好な収量を得るために少量必要とされる微量栄養素。土壌の状態や植物の栄養バランスを維持する上でのホウ素の重要性に対する認識が高まっていることが、市場の成長を後押ししている。しかし、発展途上国や後発開発途上国では、ホウ素肥料やその他の微量栄養素の認識が不足しているため、その導入が妨げられている。
2020年のホウ素肥料市場では、アジア太平洋地域が最大シェアを占めている。この地域のホウ素肥料産業は、長年にわたって大きな変化を遂げてきた。アジア太平洋地域では、同地域における果物や野菜の生産量の増加と相まって、微量栄養素に関する農家の意識が高まっている。ここでは、急速な都市化により耕作可能な土地が大幅に減少しているため、ホウ素、鉄、亜鉛などの有効な微量栄養素を土壌に注入することで、不毛な土地を農業目的に転換し利用する必要がある。土地の効率化のために、ホウ素肥料などの微量栄養素の使用が求められている。
新型コロナウイルスのホウ素肥料市場への影響
新型コロナウイルスの流行は、ロックダウン、渡航禁止、ビジネスの停止などにより、様々な国の経済や産業に悪影響を及ぼしている。世界の農業界は、サプライチェーンの断絶、労働力不足、不確実な需要など、深刻な混乱に見舞われた。工場やプラントの停止は、サプライチェーンを混乱させ、生産活動、配送スケジュール、製品販売に悪影響を及ぼしている。これらの要因はすべて、肥料産業に悪影響を及ぼしており、関連する市場の成長を抑制。一方、多くの国がこの混乱から回復し始めており、ワクチンの導入により、政府が課す制限が緩和されつつある。そのため、多くの肥料製造会社が生産や研究開発活動を再開している。
土壌中の微量栄養素の欠乏の増加
土壌は、植物に栄養分を供給するため、農業に必要不可欠な要素の一つ。健全な土壌は、作物の成長に必要なすべての要素を含んでいる。栄養素が不足した土壌では、農産物の生産量が減少したり、品質が低下したりするため、土壌の健康状態を判断するには、土壌中のマクロ栄養素とミクロ栄養素の量と割合が不可欠となる。健全な土壌は、肥料の利用率を高め、その廃棄物を減らすことで、生産量を確保することができる。多くの先進国の栽培地は、有機物を含んだ生産性の高い土壌だが、生産量の増加に伴い土壌の肥沃度は低下。土壌中の微量栄養素の欠乏、栄養価の高い食品に対する消費者の嗜好の変化、人口の増加などが、市場の成長を促す要因となっている。
重要な記事
最新の記事
-
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日 -
「アフガニスタン地震緊急支援募金」で845万円を寄付 コープデリ2025年12月12日 -
有機栽培39年 生産者が伝えた自然との共生「第24回女性農業者交流会」開催 パルシステム2025年12月12日 -
深川の自社物流施設空域を活用 ドローンショー「Xmas Night Canvas」開催 ヤマタネ2025年12月12日


































