農薬の世界市場 2027年まで年平均成長率3.3%で成長する見込み2022年1月4日
REPORTOCEANは1月1日、世界の農薬市場に関する最新レポートを発行。2021~2027年の予測期間において3.3%以上の健全な成長率で成長すると予測し、農薬の世界市場は2027年に2618億3000万米ドルに達する見込み。
農薬は、農業分野における生態系管理のために使用される殺虫剤、除草剤、肥料で、作物の収量を向上させ、農業害虫の個体数を制御するために数千年にわたり使用されてきた。農薬の適応拡大、人口の増加、急速な都市化、農業分野への投資の増加が、予測期間中に農薬の採用を促進している。人口の増加により、市場での食料需要が増え、生産量を増やすために農薬の需要が増加。例えば、IBEF(India Brand Equity Foundation)によると、インドにおける農薬市場は22年度には37億米ドル、25年度には47億米ドルに達すると予想。また、IBISによると、米国の農薬業界の売上高は2021年までの5年間で年率1.4%減の159億ドルになると予想されている。しかし、有機肥料産業の成長は、2020~2027年の予測期間にわたって市場の成長を阻害する要因。また、持続可能なバイオベースの農産物の生産、農薬の採用と需要は、予測期間中に市場成長を増加させる可能性が高い。
世界の農薬の市場は、アジア太平洋、北米、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、世界の残りの部分を含む主要な地域で検討されている。北米は、農薬産業における研究・技術への投資や農薬企業の増加により、市場シェアの点で世界的に重要な地域。一方、アジア太平洋地域は、2020~2027年の予測期間において、最も高い成長率を示すと予想。可処分所得の増加、人口の増加、都市化などの要因が、アジア太平洋地域の農薬市場に収益性の高い成長見通しを生み出すと考えられる。
同レポートに含まれる主な企業は以下の通り。
BAYER
BASF SE
SYNGENTA AG
UPL
COMPASS MINERALS
EUROCHEM GROUP
OCP GROUP
K+S AKTIENGESELLSCHAFT
SOCIEDAD QUIMICA Y MINERA DE CHILE
SUMITOMO CHEMICALS
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日