売上高は37.1%増 2023年3月期第2四半期決算 日本農薬2022年11月11日
日本農薬は11月10日、2023年3月期第2四半期決算短信を発表した。
売上高は、中核事業である農薬事業が海外で好調に推移したことから431億6799万円で、前年同期比116億8700万円増、同37.1%増となった。利益面では、営業利益は30億3000万円で同15億8500万円増、同109.7%増。経常利益は31億9700万円で同16億2900万円増、同103.9%増。親会社株主に帰属する四半期純利益は25億8200万円で同10億3400万円増、同66.8%増だった。
◎農薬事業
国内農薬販売では、園芸用殺虫剤ピリフルキナゾン(商品名「コルト」)を始めとする主力自社開発品目の普及拡販に努めた。また、同社は、国内農薬市場におけるシェア拡大を図るため、2021年5月にコルテバ・アグリサイエンス日本株式会社およびダウ・アグロサイエンス日本株式会社(コルテバ社)との間で販売契約を締結し、同年10月からコルテバ社製品の販売を開始。国内販売全体の売上高は前年同期を上回った。
海外農薬販売では、世界最大の農薬市場であるブラジルの農薬需要が拡大基調にあるなか、Sipcam Nichino BrasilS.A.の売上高が伸長。北米では、ピーナッツ向けに殺菌剤フルトラニルの販売が増加した。欧州では、競合剤の登録失効等で市場シェアを獲得した除草剤ピラフルフェンエチルの需要が高まり、Nichino Europe Co.,Ltd.の売上高が伸びたほか、バイエル社向けフルベンジアミド原体販売が好調に推移。アジアでは、インドで棉やトウガラシ向けに園芸用殺虫剤トルフェンピラドの販売が好調に推移した。これらにより、海外販売全体の売上高は前年同期を上回った。
以上の結果、農薬事業の売上高は403億300万円(前年同期比114億87百万円増、同39.9%増)、営業利益は27億4000万円(前年同期比16億4900万円増、同151.3%増)となった。
◎農薬以外の化学品事業
化学品事業では、株式会社アグリマートの防疫薬剤分野の販売が堅調に推移した。一方、医薬品事業では、足白癬向けで外用抗真菌剤ルリコナゾールの販売が伸び悩んだ。以上の結果、農薬以外の化学品事業の売上高は20億3700万円(前年同期比7200万円増、同3.7%増)、営業利益は5億7000万円(前年同期比5600万円減、同9.1%減)となった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日