グループ売上高は5.7%増 2022年第3四半期 独バイエル2022年11月16日
ドイツ・バイエル社は11月8日、2022年度第3四半期の決算を発表した。グループ売上高は前年比5.7%増の112億8100万ユーロ。クロップサイエンス部門(農業関連事業)は8.4%の売上増となった。
バイエルグループの2022年第3四半期の売上高は、為替およびポートフォリオの影響の調整後で5.7%増加して、112 億8100万ユーロとなった。売上高は為替から9億4000万ユーロ(2021 年第3 四半期:6700万ユーロ)のプラスの影響を受けた。
特別項目計上前EBITDAは、17.3%増えて24億5100万ユーロ。この数値には、為替による7800万ユーロ(2021年第3 四半期:4400万ユーロ)のマイナスの影響が含まれている。EBITは特別損失純額1億5300万ユーロ(2021年第3 四半期:6億9400万ユーロ)の計上後で11億9900万ユーロ(2021年第3四半期:5億3000万ユーロ)となった。当期純利益は5億4600万ユーロ(2021年第3 四半期:8500万ユーロ)となり、1 株あたりコア利益は7.6%増加して1.13ユーロとなった。
クロップサイエンス部門の売上高は、、8.4%増加して、46億9200万ユーロ。同部門は中南米地域およびヨーロッパ・中東・アフリカ地域で2桁の売上増を達成したが、北米地域では主として種子の返品率の上昇により売上高は大幅に減少。除草剤の売上高は、特に中南米地域と北米地域、またヨーロッパ・中東・アフリカ地域において良好な市場環境が引き続き事業に貢献する中、販売価格の上昇により44.9%増加した。
殺虫剤の売上高は、主に中南米地域での事業に牽引されて9.1%増加。トウモロコシ種子および形質の売上高は、第3四半期に15.8%減少したが、今年全体では増加。中南米地域における7~9月期の販売価格の上昇は、北米地域における作付面積の減少に伴うライセンス収入の減少と返品率の上昇を一部のみ相殺した。
大豆種子および形質の売上高は、主として北米地域における返品率の上昇により8.3%減少。一方、販売量および販売価格の上昇により、中南米地域では事業が拡大した。
クロップサイエンス部門の特別項目計上前EBITDAは、主に好調な業績により、33.5%増加して6億2900万ユーロとなった。進行中の効率性改善プログラムも同部門に貢献。一方、主に高いインフレ率によるコスト(特に売上原価)の増加により利益が押し下げられた。特別項目計上前EBITDAマージンは1.2%上昇して13.4%。
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