JCPA農薬工業会が2023賀詞交歓会2023年1月6日
農薬工業会は1月5日、恒例の賀詞交歓会を東京・大手町の経団連ホールで行った。農林水産省、農薬メーカー、学識経験者など関係者230人が集まった。
本田卓会長
(日産化学取締役副社長)
本田卓会長(日産化学取締役副社長)は冒頭の挨拶で、グローバルに食料安全保障が課題となる中、農薬を含めた作物保護の重要性が高まり、世界の農薬業界については、南米、北米、アジアの伸びを要因に今後も上昇が見込まれ、日本国内の農薬年度の総出荷額は、水稲用の殺虫殺菌剤の減少を園芸・畑作殺菌剤、その他分野の除草剤の伸びがカバーし前年比0.9%増と報告した。
また、2021年度から最新の科学的知見に基づいて評価を行う再評価の申請が開始されたことに触れ、「科学的根拠に基づき、農薬の安全性を一層確保するとともに防除に有効な農薬が農家に適切に提供されることを目指し、関係府省と引き続き意見交換を進めていく。」と述べた。
続いて農林水産省大臣官房の佐藤正参事官が来賓代表として挨拶。
佐藤正 農林水産省大臣官房参事官
「農薬の安全性に関する懸念については、科学的知見に基づく正確な情報の発信や丁寧な説明はもちろん大事だが、社会が農薬に求める安全性のレベルがあがっている。ことも事実。より一層の安全性向上の取り組みが重要。」と述べ、
「今後も生産力向上と持続性を両立させる農薬の開発製造を通じて安全性の確保・向上を図りつつ、国内の農業生産、食料生産はもちろん、需要が拡大する世界の食料生産を支えていってほしい。」と話した。
藤本博明 副会長(住友化学執行役員)
乾杯の発声は藤本博明副会長(住友化学執行役員)が務め、「昨年は大きな国際情勢の変化により、世界の資源供給、農産物の流通が阻まれ、エネルギー・食料の安全保障がいかに大事か認識させられる一年になった。同工業会には作物保護分野の様々なイノベーションの創出を通じ、食料の安定供給への貢献が求められる。また、それに応えていかねばならないと考えている。」と述べた。
中締めは小澤敏副会長(三井化学アグロ代表取締役社長)が務め、盛会のうちに終了となった。
小澤敏 副会長(三井化学アグロ代表取締役社長)
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