売上高は12.7%増 営業利益、経常利益、四半期純利益は2年連続で過去最高益を更新 日産化学2023年2月28日
日産化学株式会社は、2023年3月期第3四半期の決算短信(2022年4月1日~2022年12月31日)を発表した。
売上高は1592億3400万円で前年同期比12.7%増となった。営業利益は388億1100万円で前年同期比14.4%増、経常利益は413億4100万円で前年同期比15.5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は307億6000万円で20.0%増となった。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は2年連続で過去最高益を更新した。
農業化学品セグメントでは、フルララネル(動物用医薬品原薬)が昨年度に顧客在庫調整が終了し、増収となった。国内向け農薬は、「ラウンドアップ」(非選択性茎葉処理除草剤)や「アルテア」(水稲用除草剤)、「グレーシア」(殺虫剤)が堅調な売上となった。海外向け農薬は、「グレーシア」や「ライメイ」(殺菌剤)、「パーミット」(除草剤)が好調に推移し大幅な増収となった。この結果、売上高は487億5900万円で前年同期比118億7800万円増、営業利益は151億8600万円で同52億7000万円増となった。
化学品セグメントでは、基礎化学品が原燃料価格や運賃の上昇に伴う価格改定などが寄与し、尿素・「アドブルー」(高品位尿素水)が増収となった。メラミン(合板用接着剤等)は、2021年8月に発表した構造改革に伴い同第3四半期に販売を終了した結果、減収となった。ファインケミカルでは、「テピック」(粉体塗料硬化剤、封止材材料等)や環境化学品(プール・浄化槽用殺菌・消毒剤等)、ファインオキソコール(化粧品原料等)の売上が増加した。この結果、売上高は298億5400万円で前年同期比22億9700万円増、営業利益は14億8900万円で前年同期比9億6800万円減となりました。
機能性材料セグメントでは、ディスプレイ材料の「サンエバー」(液晶配向材用ポリイミド)が減収となった。半導体材料は、半導体用反射防止コーティング材の販売が落ち込んだが、上期までの稼働好調を受けて、増収を維持した。無機コロイドは、「スノーテックス」(電子材料用研磨材、各種表面処理剤等)やオルガノシリカゾル・モノマーゾル(各種コート剤、樹脂添加剤)、オイル&ガス材料(シェールオイル・ガス採掘効率向上材)が堅調に推移した。この結果、売上高は625億6800万円で前年同期比20億5300万円増、営業利益は208億1400万円で前年同期比1億500万円増となった。
ヘルスケアセグメントでは、「リバロ」(高コレステロール血症治療薬)原薬は、海外向けの出荷が減少した。「ファインテック」(課題解決型受託事業)は、出荷時期のずれ等により減収となった。この結果、売上高は48億4200万円で前年同期比4億2100万円減、営業利益は21億2400万円で前年同期比1億7500万円減)となった。
卸売セグメントでは、売上高は746億5200万円で前年同期比160億2900万円増、営業利益は29億4100万円で前年同期比8億400万円増となった。
その他のセグメントでは売上高は191億2600万円で前年同期比26億4200万円増、営業利益は3億4300万円で前年同期比1億5000万円増となった。
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