グループ売上高は1.1%減 2023年第1四半期 独バイエル2023年5月18日
ドイツ・バイエル社は5月11日、2023年度第1四半期の決算を発表した。グループ売上高は前年比1.1%減の143億8900万ユーロ。クロップサイエンス部門(農業関連事業)の売上高は約8%増加した。
バイエルグループの2023第1四半期の売上高は、為替およびポートフォリオの影響の調整後で1.1%減少して、143億8900万ユーロとなった。売上高は為替から1億200万ユーロ(2022年第1四半期:5億2900万ユーロ)のプラスの影響を受けた。
特別項目計上前EBITDAは、14.9%減り44億7100万ユーロとなった。EBITは特別損失純額4億3100万ユーロ(2022年第1四半期:特別純利益4000万ユーロ)の計上後、29.4%減少して、29億7300万ユーロとなった。特別損失は主としてグリホサート含有製品の市場価格の見通しが大幅に引き下げられたことに起因する減損損失。当期純利益は33.8%減少して21億7800万ユーロとなり、1株あたりコア利益は16.4%減少して2.95ユーロとなった。
クロップサイエンス部門の売上高は、1.1%減少して、83億5100万ユーロ。グリホサート事業を除いたクロップサイエンス部門の売上高は、約8%(為替・ポートフォリオ調整後)増加した。
同部門はヨーロッパ・中東・アフリカ地域およびアジア太平洋地域で2桁の売上成長率を達成したが、中南米地域および北米地域では販売量の減少により売上高が減少。除草剤の売上高は、グリホサート含有製品の販売量および販売価格の低下により24.3%(為替・ポートフォリオ調整後)減少した。一方で、トウモロコシ種子・形質の売上高は、主として北米地域とヨーロッパ・中東・アフリカ地域における販売価格の上昇に牽引さ
れ、15.8%(為替・ポートフォリオ調整後)の大幅な増加を達成した。
殺虫剤の売上高は、12.6%(為替・ポートフォリオ調整後)増加となり、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域では「モベント」が、中南米地域では「CurbixTM」が販売価格と販売量の大幅な増加を実現。北米地域における販売量の減少を十二分に吸収した。大豆種子および形質の売上高においても、主として中南米地域における販売量の増加に牽引され、1.4%(為替・ポートフォリオ調整後)の増加を記録した。
殺菌剤の売上高は前年と同水準で、すべての地域における販売価格の上昇が、中南米地域および北米地域を中心とした販売量の減少を相殺した。
クロップサイエンス部門の特別項目計上前EBITDAは、主にて中南米地域および北米地域における売上高の減少により、11.0%減少して32億6700万ユーロとなった。また、特に高いインフレ率による売上原価の増加によって利益が減殺された。為替からは5400万ユーロ(2022年第1四半期:9800万ユーロ)のプラスの影響を受けた。特別項目計上前EBITDAマージンは、4.3%・ポイント減の39.1%。
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