新規動物薬創薬に向けた取り組み発表 ADEKA×日本農薬2023年7月11日
2018年9月から資本業務提携しているADEKAと日本農薬は、ライフサイエンス分野の技術連携による新製品創出をめざす取り組みにおいて、抗寄生虫剤として期待できる化合物群を見出した。この化合物群に関する特許出願4報が7月6日、世界知的財産機構(WIPO)から世界に向けて公開されたことを発表した。
先進国、新興国ともに、経済的な生活基盤の安定とともに伴侶動物としてペットの重要性が増している。また、世界の人口増加による食料増産の必要性、生活水準向上を背景に高たんぱく食(牛乳、肉、卵)志向の高まりから畜産製品の生産性向上と、温室効果ガス排出削減の観点からも有効な手段が求められている。
ADEKAグループは、安心・安全な動物用医薬品の提供により、効率的な家畜飼育による食料増産と人々の精神的な安定を支えることで、SDGsの課題である持続可能な社会と地球環境の保全への貢献をめざしている。
動物用抗寄生虫薬製品はグローバルで1兆円以上の市場規模があり、社会的ニーズにより益々その規模が拡大して行く分野。今回の特許公開は両社でのライフサイエンス分野での協働成果の一つで、今後、さらなる検討を進め同分野に貢献できる製品を世に出していく。
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