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農薬:防除学習帖

みどり戦略に対応した防除戦略(28)【防除学習帖】 第234回2024年1月27日

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令和3年5月に公表され、農業界に衝撃を与えた「みどりの食料システム戦略」。防除学習帖では、そこに示された減化学農薬に関するKPIをただ単にKPIをクリアするのではなく、できるだけ作物の収量・品質を落とさない防除を実現した上で、みどりの食料システム法のKPIをクリアできる方法がないかを探るために、現在は散布回数の多いナシを題材に検討を進めている。ナシも水稲と同様に防除暦が整っている作物ではあるが、暦の内容が地域によって異なるため、一律的なリスク低減方策を示しにくい作物であるため、栽培ステージごとの一般的なリスク換算量低減方法を検討している。

今回は、梅雨期の害虫防除について検討する。

1.梅雨期に発生する害虫

この時期に発生する害虫は、シンクイムシ類、カメムシ類、カイガラムシ類、クワコナカイガラムシ、ハダニ類である。気温が上昇する時期でもあり発生する害虫種も多くなるので、防除暦に記載の対象害虫の発生状況に目を光らせて、できるだけ早めに散布するようにする。

2.梅雨期の防除の実際

以下にモデル防除暦を示したが、この時期に発生する害虫は、病害のように雨が発生を助長することはないが、雨によって殺虫剤を散布できずに防除圧が下がったために発生数が増加してりすることもある。このため、雨の合間を縫って、できるだけ散布間隔が空かないよう確実に防除を行ってほしい。

使用する殺虫剤は、雨の影響を受けにくいものや、1剤で幅広い害虫に効果を発揮するものを選ぶようにする。

梅雨期の防除暦(例)

3.リスク換算量削減方策

この時期も基本的に地域の防除暦に従って確実に実行すると良い。なぜなら、防除暦にはその地域における害虫の発生消長を把握した上で、適切な殺虫剤が記載されているからである。

もし、新発生の害虫や薬剤抵抗性の発達などイレギュラーな対応が必要な場合は、指導機関等の指導を確実に守ってほしい。

また、梅雨明けに害虫が爆発的に増加しないよう、この梅雨の時期にできるだけ発生密度を減らしておきたいので、病害と同様に基本的に防除効果を最優先に考えて防除を行うようにする。 

その上で、あえてリスク換算量を減らすなら次のような方法が考えられる。

(1)薬剤防除

  • 作用性の異なる薬剤の中からリスク換算量の少ないものを選んでローテーションで使用する。
  • 希釈倍数が複数あり、希釈倍数が薄くても十分に効果があると判断される場合には、適用範囲内でできるだけ薄い濃度で散布する。
  • 1剤で複数の害虫に効果のある薬剤を組み入れて、使用する成分数を減らす。

(2)耕種的防除

袋掛けが害虫防除でも有効なので、袋掛け栽培を実施する。

梅雨期に使用する殺菌剤のリスク換算量試算例

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