都心で働く人の健康を考えた「よい食弁当」2013年4月1日
JA全中は、女子栄養大学と連携し「みんなのよい食弁当」を開発した。4月1日から、東京・大手町のJAビル4階農業・農村ギャラリー「ミノーレ」で毎日個数限定で販売中だ。
◆毎月テーマに沿って2種類のお弁当
この弁当は、JAグループが取り組んでいる「みんなのよい食プロジェクト」の一環でつくられた。
都心で働く人々の健康を考え、国産食材を活用し、「四郡点数法」に基づく栄養バランスに優れたお弁当を提供しようというコンセプトのもと、食・栄養・健康の専門的研究・教育を行っている女子栄養大学が開発した。
弁当に使われる食材は、調味料や魚介類の一部を除き、すべて国産だ。毎月、季節にあったテーマに沿って、約2週間ごとにメニューを変えていく。
4月のテーマは、「毎日、腸(ちょ?)げんきに!」。1?15日までは、ひじき、こんにゃく、タケノコなど、食物繊維をたくさん摂れるメニューを揃えた。16日からは「発酵食品」をメインにしたメニューに切り替わる予定だ。
(写真)
「よい食弁当」を披露する(左から)JA全中・福園広報部長、染谷・女子栄養大学常任理事、古川・同講師
◆1食約600kcalだが、ボリューム満点
「よい食弁当」の出来について、これまで数多くのお弁当を開発してきた同大学の染谷忠彦常任理事は「国産食材をふんだんに使い、500円でこのボリュームというのは、なかなかない。さすがJAグループ」と太鼓判を押している。
また、具体的にメニュー開発に携わっている同大学の古川知子生涯学習講師・管理栄養士は、「約600kcalとカロリーを低く抑えるとともに、出汁を多用して塩分を抑えてもうま味を感じられるようにするなどの工夫を凝らした」という通り、見た目にはボリューム満点だが、味付けのあっさりした煮物や酢の物が入っているので、飽きずに味わって食べることができる。
今後は、和食だけでなく、洋・中などのメニューも考案していく予定だという。
「よい食弁当」は毎日50食限定。定価は500円で、お弁当に加えて食材やレシピを紹介するチラシが付いてくる。
JA全中では、今回の「よい食弁当」開発を、女子栄養大学との連携のスタートとしており、「今後もさまざまな形で同大学と連携した取り組みを進めていく」(福園昭宏JA全中広報部長)考えだ。
【四郡点数法】
女子栄養大学の創立者である香川綾氏が考案したもの。すべての食品を栄養素別に4グループにわけて、1日の必要摂取量をグループごとに点数化し、分かりやすく示している。
(関連記事)
・バケツ稲作りセット38万セット配布 JA全中(2013.03.21)
・約3割が週1回以上子どもと料理 JA全中「みんなのよい食プロジェクト」調査(2013.02.22)
・高校生が食と農で被災地支援 JA全中「みんなのよい食プロジェクト」 (2013.01.30)
・「ごはん」の大切さ呼びおこす20作品を表彰 第37回「ごはん・お米とわたし」作文・図画コンクール (2013.01.11)
・届くとうれしいお歳暮は「国産の牛肉・豚肉」 JA全中調べ (2012.11.28)
・JAL利用者にコメ産地を紹介 みんなのよい食プロジェクト(2011.11.08)
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日