コロナ再拡大・気候変動の影響を受けた生産者を応援 ポケットマルシェ2020年12月7日
生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する(株)ポケットマルシェは、新型コロナウイルスの再拡大や、気候変動による気温・海水温上昇や長雨等の影響を受けて、過剰在庫や価格暴落に悩む生産者を応援する「フードレスキュー特集」を始めた。
取り組みでは、サービス内に「#フードレスキュー特集」タグを設置し、生産者が食材を出品する際にタグ付けできるようにした。タグを使う際は、商品説明文に「なぜ困っているのか」の記載が必要。生産者を応援する方法の一つとして、タグを活用していく。また、過剰在庫や価格暴落等の困難に直面している生産者の食材を記事にまとめている。
◎しんしん農園
金子慎一郎さん(茨城県ひたちなか市)「夏の長雨と猛暑の影響で、サツマイモの収量が激減し、形も異常に悪く、紅あずまは例年の半分以下、紅はるかは30%減の収穫。また、コロナ禍でマルシェがなくなり、飲食店の需要も減少し収穫できた分の売り先についてもかなり厳しい状況。天候の変化がとにかく極端で、サツマイモは年々収穫できなくなってきています。ご支援いただけたら幸いです」
◎信州・マルサ果樹園
三ツ井和哉さん(長野県長野市)「夏の長雨の影響で、りんごのツルもとに亀裂が入るツル割れや、内部裂果と言われる生理障害が多発。例年ではほとんどないが、今年は3割ほどに生じている。ツル割れしてまったりんごは、加工業者に卸すことになるが、30円/kgと、ポケマルで販売している価格の10分の1ほどになってしまう。そのようなりんごが3.6トンほどあるが、割れていても味は大きく変わらない、おいしいサンふじを販売させていただきたいと思います」
◎GLAD farm
向後裕美さん(千葉県旭市)「豊作とコロナ禍による需要減の影響で市場に食材が溢れて、サニーレタス、グリーンリーフレタスの買取価格は例年の5〜7割減となっている。現在収穫の最盛期だが、出荷しても赤字なので行く先の決まらないレタスが畑にたくさんある。このままではせっかく美味しくできあがったレタスをただ廃棄せざるを得ない。何か月もかけて育て上げた野菜をただ捨てることは生産者として悲しいので、召し上がっていただけたら嬉しいです」
◎みなか農園
平松真美さん(愛知県豊川市)「今年は夏の長雨で畑に入れない日が多かったために準備が遅れたことと、また、昨年の暖冬による害虫の増加もあり、本来ならば10月上旬から採れ始めるルッコラと春菊の収穫が1か月以上も遅くなってしまった。11月中旬にようやく収穫が始まった矢先、季節外れの暖かさによる豊作とコロナ禍による飲食店等での需要減で市場に野菜が溢れ返り、価格が暴落。それに伴い、いつも販売しているお店での売り上げは昨年同月比の3割減となりました。このままの状態が続くと出荷制限がかかり、ルッコラと春菊の行き場が無くなってしまう危機に晒されています。長雨や猛暑、害虫による生育不良を乗り越えて収穫を迎えたルッコラと春菊は生命力に溢れています。もし食べていただけたら大変幸いに思います」
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