長期滞在型農泊リゾート実現へ「蔵王の農業に楽しくふれあうイベント」実施2021年3月1日
蔵王農泊振興協議会は、宮城県・蔵王町の豊富な観光資源を活かした「マイクロツーリズム」と「ワーケーション」のニーズを取り込んだ「長期滞在型農泊リゾート」の実現をめざす取り組みの一環として、同町のWild Zao Villegeでマルシェイベントを開催した。
蔵王の野菜でピザ作り体験
同協議会は、蔵王町を「観光と農業の町」として高付加価値産業の振興に積極的に取り組み、別荘の未利用期間を活用した宿泊事業を実施。同事業は観光庁の「あたらしいツーリズム」の一環で実施している。
イベント当日は、地域事業者による地元の特産品の販売をはじめ、地元野菜を使ったピザや漬物づくりなど来場者が蔵王の魅力や観光資源について理解を深めながら楽しめる内容を実施。コロナ禍で外出の機会が減る中、近隣地域から70人以上が来場。特にピザ作りと漬物作り体験は大好評で、観光客の減少で影響を受る地元事業者との協力で販売機会を設けることで、一丸となって地域の活性化の第一歩を踏み出すことができた。
同協議会がワーケーションを重点的に取り組んでいる宿泊施設(貸別荘)は、一棟貸し切りの別荘で全棟に貸切の温泉が併設されている宿。コロナ禍でリモートワークやワーケーションが促進される中、接触の機会を減らしながらクオリティの高い宿に滞在し温泉を楽しめる。また、地域の新名物となりつつある行者にんにくや蔵王キャビアを活用した宅配食や、今後は地域事業者による宅配での食事提供も準備を進める。さらに、豊富な自然環境を活かした農業体験、星空観察やスキー、登山などの周辺観光を含めたアクティビティも豊富にあり、休日も飽きること無く滞在できる環境がある。
同協議会は、今回実施したイベントを通して課題や改善点を検証し、将来的には県外や海外からの来訪者に地域の魅力や観光資源をアピールできるコンテンツ作りに活かしていきたいとしている。また、新たな観光トレンドである「マイクロツーリズム」「ワーケーション」のニーズを取り込み、長期滞在に適した温泉などのコンテンツや自然、そして地元の特産品を楽しめる貸し別荘リゾートとしての地位・ブランドの確立へ向けて取り組みを進める。
蔵王の特産品を販売
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