種子交換率の上昇が市場機会に 果物・野菜種子の世界市場予測2021年3月15日
(株)グローバルインフォメーションは3月12日、市場調査レポート「果物・野菜種子の世界市場 (~2025年):植物分類 (ナス科・ウリ科・根&球根・アブラナ科・葉物・その他)・形態 (無機・有機)・特性 (従来品・遺伝子組み換え品)・作物区分・地域別」 (MarketsandMarkets) の販売を開始した。
レポートによると、果物・野菜種子の市場規模は、2020年の98億米ドルからCAGR8.2%で成長。2025年には144億米ドルに達すると予測されている。トロピカルフルーツや葉物野菜などの高価値作物や有機食品への需要が相まり、市場成長を牽引すると予想される。
新型コロナウイルスの果物・野菜種子市場への影響
新型コロナウイルスによる影響は、農業用資材や製品のサプライチェーンに様々な混乱をもたらしている。種子は農業生産の出発点であるため、今回のような危機の際に、種子の供給は、その後の生産サイクルを支えるためにも不可欠な要因。しかし、航空便、運転手、スタッフの減少による国内または国際的な種子輸送に関連する問題は、市場に特有の問題を生み出している。観葉植物部門は必要性の低いサービスとみなされ、ガーデンセンターの閉鎖やスーパーとの契約破棄により深刻な影響を受けている。アマチュア園芸家への種子の販売も停止しており、在庫を抱えた種子業者にマイナスの影響を与えている。
果物・野菜種子市場のダイナミクス
健康的で栄養価の高い食生活に向けた消費傾向に伴い、新鮮な果物や野菜の需要が高まっている。これは、果物や野菜の栽培に利用される土地面積の増加につながっており、有機食品・飲料の採用が増えていることも、農家が有機農業を採用することを後押しし、有機種子の市場が拡大している。世界中から新鮮な果物や野菜が大量に手に入るようになったことで、より高い収量が得られるようになり、遺伝子組み換え種子の開発に向けた研究開発投資が増加している。
推進要因:種子交換率の上昇
種子は、フードチェーンの発展の基盤となり、アグリフードシステムの持続可能性において重要な役割を果たしている。世界中の農家は、限られた資源の中からより高い収穫量と利益を得るため、伝統的な農法から徐々に移行してきており、市販の種子は業界の主要なトレンドの一つとなっている。種子交換率とは、使用されている種子の総数に対して、生産のために調達された新しい種子の割合を意味する。従来は農場に保存された種子による生産のみが重視されたが、専門的な流通経路で調達された種子の利点や価値向上の可能性が次第に明らかになるにつれ、流通経路からの種子の需要が増加し、大きな市場機会となっている。
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