台湾サイト「楽吃購!日本」に「おうちで道の駅!」社会実験開始2021年3月25日
全国道の駅連絡会と特定賛助会員の(株)ジーリーメディアグループは、全国の道の駅で扱う地域特産品を台湾向けにインターネットを通じて販売する社会実験(越境EC事業)を行うことで合意。4月1日から台湾最大の日本情報サイト「楽吃購(ラーチーゴー)!日本」の道の駅公式通販ページ「おうちで 道の駅!」で順次販売を始める。
同サイトでは、国土交通省「水の里応援プロジェクト」で生まれた群馬県片品村の道の駅「尾瀬かたしな」の「花豆甘納豆」など菓子類をはじめ、全国で最も遅く出荷するる「北限の桃」を使用した秋田県鹿角市「道の駅かづの」のジュース類、国内最大の琥珀産地、岩手県久慈市の道の駅「くじ」の「琥珀万年筆」など工芸品を含め、全国17の駅から特産品87商品を販売する。
全国の道の駅では、新型コロナウィルス対策として地元の物産品の販路拡大を図っている。一方、台湾などでは、日本への旅行を見合わせることで「訪日ロス」現象が起きており、日本各地の産品を買い求めるニーズが増えている。
国土交通省と観光庁は、「道の駅第3ステージ」(2020-2025年)で道の駅を世界ブランドに育て、多くの外国人が道の駅を来訪することを推進。全国道の駅連絡会とジーリーメディアグループは、道の駅や地域について産品を通じて周知、経験できるプラットフォームを提供する。
ジーリーメディアグループは、訪日台湾人・香港人向けNo.1日本観光情報メディア「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を2012年から運営。現地目線にこだわり台湾人・香港人が取材した情報を提供し、月間利用者数は250万人以上(2019年3月現在)にのぼる。
また、観光庁のインバウンド推進方針に呼応し、台湾や香港からの訪日促進のための事業を展開。2020年12月に同社のサイト会員を対象に行なった調査では、道の駅の認知率は56.3%で、利用経験率34.0%。また、道の駅で販売する商品のECでの購入意向率は82.4%、コロナ収束後の道の駅への訪問意向率は98%を超える結果となった。
ジーリーメディアグループの吉田皓一社長は「弊社が抱える多くの日本好きユーザーは日本の地方でしか手に入らない地産品や限定品への購入意欲がとても高い。道の駅との連携により、台湾人のニーズに応えることができ、同時に物産と観光という地域資源を活かして地域振興につなげたい」と話している。
同社会実験は2022年9月末まで実施し、結果と知見をもとに、参加する道の駅の拡大や商品・価格等を見直し、正式運営を検討する。
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