野菜の無人販売をアップデート 都内で「延岡メンマ ポスター店」オープン2021年5月11日
宮崎県延岡市のLOCAL BAMBOO(株)は、野菜の無人販売を現代版にアップデートし「延岡メンマ ポスター店」を東京都内にオープン。あらゆる壁を店頭にすることで、放置竹林の課題解決を社会全体でサポートすることをめざす。
延岡市の80%を占める山林で問題になっているのは、誰も整備しない放置竹林。同社は、山林の竹害を解決するため、放置竹林をメンマにする活動を始めた。社会貢献に繋がる活動とはいえ、美味しくなければ継続的な活動にもつながらないため、自分たちが本気で美味しいと思える味を追及。主に延岡に生息する孟宗竹(モウソウチク)を使用した国産100%メンマで作った「延岡メンマ」は、延岡ならではのブランド農産物「七萬石とうがらし」と、全国の鑑評会で高く評価される渡辺味噌醤油醸造が作る「赤麦みそ」の掛け合わせで生まれた。
新型コロナウイルスの影響で、販売の「非接触」が急速に進み、アバター接客や無人レジを導入する企業が増加。消費者にはキャッシュレス決済が普及している。同様の傾向は農業でも起きており、地方や郊外などで地元の野菜や果実を販売する昔からの野菜の直売所が注目されている。これを受け、野菜の直売所を現代風に置き換え、店頭はもちろん生活導線上である「壁」に着目し、無人販売を開始。ECサイトへのQRコードを載せたポスターをあえて「ポスター店」と定義し、より多くの方が商品を購入できる機会を増やすことをめざす。4月には、放置竹林をメンマにすることで森を救う活動への賛同者が提供する場所で「延岡メンマ」のポスター店をオープンした。
LOCAL BAMBOO代表の江原太郎氏は「無人という売り手と買い手の信頼関係によって成り立つ無人販売取引を今の時代に合わせてアップデートした。このポスターを見かけるだけで延岡メンマのことを知っていただき、さらに放置竹林や竹害について少しでも考えていただくきっかけになれば」と話している。現在の目標は、7月7日までに協力店舗を20店舗に拡大。協力店を募集している。
ダイバーシティ東京プラザ屋上にある都会の農園に掲出されたポスター店
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