最新の有機農業カリキュラム「農の学校」が策定 マイファーム2022年1月18日
兵庫県丹波市とマイファームは、2019年に開校した全日制有機農業学校「丹波市立 農(みのり)の学校」で、農林水産省策定の「みどりの食料システム戦略」を取り入れた新カリキュラムを策定した。

丹波市立農の学校は、日本初の官設民営型の全日制有機農業学校として2019年に開校。地域循環型を軸とした有機農業の技術と経営を学ぶカリキュラムを提供している。2020年には有機JAS認定を取得し、このほど、第4期生(2022年春入学)が学ぶ新カリキュラム策定において、「みどりの食料システム戦略」を反映。有機農業の実践教育の中で体系的に学べるものを全国に先駆けて提供する。
カリキュラムでは、みどりの食料システム戦略内でも強調される「輸入に依存しない肥料・資材調達」を、持続可能な地域資源を生かした土や肥料づくりを専用の有機JAS圃場で学ぶ。また、農家の「目」「頭」「手」にかわるドローン、センサー技術、データ管理システム、自動運転機器などの最新技術を経営に生かすノウハウを身につけられる。さらに、「食品ロスの削減及び持続可能な消費の拡大」に対し、「いつ・どこに・誰が・何を」をデータで見える化し、生産から流通までを実践型で学ぶ。
現在、第3期生の18人が学ぶ同校の年齢層は20~60歳代と幅広く、近隣地域からの通学他、東京都・福岡県からの移住者もいる。第1期・第2期生の卒業進路も50%以上がすでに地域就農を遂げており、丹波市地域内との連携が強まっている。
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