行政と連携 ポリスチレンのケミカルリサイクルプラント 千葉工場で稼働 デンカ2024年3月21日
デンカと持分法適用関連会社である東洋スチレンは3月19日、使用済みポリスチレンのケミカルリサイクルプラントを、デンカ千葉工場(千葉県市原市)内に竣工した。
デンカのポリスチレンケミカルリサイクルプラント
同社グループのケミカルリサイクルは、ポリスチレンを化学的に分解し、化学原料(スチレンモノマー)の状態に戻したあと再度重合することで、新品同等の品質と物性で用途の制限無く使用可能なリサイクル手法。サーマルリサイクルのように焼却しないため、二酸化炭素排出量が少なく、より環境に配慮したリサイクル方法と言える。
同プラントは、東洋スチレン社がポリスチレン樹脂のケミカルリサイクルの技術優位性と実績を有する米国Agilyx社との技術ライセンス契約を経て、2022年2月から建設を進め、3月に竣工。今後、同プラントで再生したポリスチレンは、マスバランス方式による提供を検討している。また、同社グループ各製造拠点においてISCC PLUS認証取得の準備を進めている。
同社は、このプラント竣工により、SDGs未来都市である千葉県市原市が取り組む「市原発サーキュラーエコノミーの創造」の市民・企業・行政が一体となったプラットフォームへ参画。市原市内で発生した使用済みポリスチレンの回収の仕組みづくりに着手する。この取り組みを皮切りに、消費者からのポストコンシューマー材回収システムの構築を目指す。
デンカグループでは、ケミカルリサイクルの取り組みを同社YouTube公式チャンネルで公開している。
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