太陽光発電設備・蓄電池設備を活用 JA帯広大正で再エネ導入2025年3月28日
JA帯広大正は、政府のGX戦略に則り「脱炭素とセキュリティ、コスト」の三つの最適な組合せを実現するための一方策として、地域に根ざした再エネを最先端設備で導入し、4月から運転を開始する。
JA帯広大正の太陽光発電と蓄電池、農協施設(一部)
今回の取組は、JA帯広大正農産センター構内の野菜集出荷選別貯蔵施設や事務所等で使用する電力(1460kW)に対して、太陽光発電(500kW)を設置。それを蓄電池(1000kW)で蓄電し、夜間・朝方等に使うことで、再エネの円滑な導入と最大限の経済性発揮の両立を図る。
蓄電池等の設備導入に際しては20年間のリース形式を採用することで、今後の電気代の乱高下に動揺すること無く、安定した事業運営が期待される。
この設備の中核となる蓄電池設備は芙蓉総合リース(東京都千代田区)が保有し、蓄電池のオペレーション等については、グローバルエンジニアリング(福岡市東区)で、再エネアグリゲートのほか、PPA含めた全体コーディネイトを図る。
JA帯広大正の太陽光発電と蓄電池、農協施設(一部)
◎取り組みの概要
(1)再エネ導入量:
JA帯広大正農産センターで使用する年間電力量の1/5(1530MWh)を再エネ化(北海道の一般的な家庭での使用量(6MWh)の約260軒分)
※再エネ導入による年間CO2削減量186t
(2)電気代節減(太陽光、蓄電池設置費用、オペレーション費用込み)
①基本料金の低減
蓄電池による契約電力低減▲500Kw
②従量電力料金の低減
太陽光発電+蓄電池による運用+GLによる電力料金削減により電力会社様の約款と対比して▲8%
③再生エネルギー賦課金の低減
太陽光発電分(547MWh)が対象(@3.49円)
(3)太陽光発電設備、蓄電池設備の諸元、運用について
・太陽光発電設備(製造:カナディアンソーラー、出力:500kW、オンサイトPPAとして買取)
・蓄電池設備(製造:ダイヘン、出力:1000kW)
特徴:太陽光発電はオンサイトPPAとして買取・供給
・停電時には蓄電池の電力をJA帯広大正農産センター構内に供給する機能
・設置費用(約6億円)、維持オペレーション費用共にリースとして運用
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(171)食料・農業・農村基本計画(13)輸出国から我が国への輸送の状況2025年12月6日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(88)ジチオカーバメート(求電子剤)【防除学習帖】第327回2025年12月6日 -
農薬の正しい使い方(61)変温動物の防除法と上手な農薬の使い方【今さら聞けない営農情報】第327回2025年12月6日 -
スーパーの米価 前週から23円上昇し5kg4335円 過去最高値を更新2025年12月5日 -
支え合い「協同の道」拓く JA愛知東組合長 海野文貴氏(2) 【未来視座 JAトップインタビュー】2025年12月5日 -
【浜矩子が斬る! 日本経済】『タコ市理論』は経済政策使命の決定的違反行為だ 積極財政で弱者犠牲に2025年12月5日 -
食を日本の稼ぎの柱に 農水省が戦略本部を設置2025年12月5日 -
JAの販売品販売高7.7%増加 2024年度総合JA決算概況2025年12月5日 -
ポテトチップからも残留農薬 輸入米に続き検出 国会で追及2025年12月5日 -
生産者補給金 再生産と将来投資が可能な単価水準を JAグループ畜酪要請2025年12月5日 -
第3回「食料・農林水産分野におけるGX加速化研究会」開催 農水省2025年12月5日 -
新感覚&新食感スイーツ「長崎カステリーヌ」農水省「FOODSHIFTセレクション」でW入賞2025年12月5日 -
(464)「ローカル」・「ローカリティ」・「テロワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月5日 -
【スマート農業の風】(20)スマート農業を活用したJAのデジタル管理2025年12月5日 -
「もっともっとノウフク2025」応援フェア 農福連携食材を日替わりで提供 JA共済連2025年12月5日 -
若手職員が"将来のあるべき姿"を検討、経営層と意見交換 JA共済連2025年12月5日 -
IT資産の処分業務支援サービス「CIRCULIT」開始 JA三井リースアセット2025年12月5日 -
「KSAS Marketplace」に人材インフラ企業「YUIME」の特定技能人材派遣サービスのコンテンツを掲載 クボタ2025年12月5日 -
剪定界の第一人者マルコ・シモニット氏が来日「第5回JVAシンポジウム特別講演」開催2025年12月5日 -
野菜との出会いや季節の移ろいを楽しむ「食生活に寄り添うアプリ」リリース 坂ノ途中2025年12月5日


































