被爆・戦後80年 利用者や役職員93人が広島と長崎を訪問 パルシステム2025年8月27日
パルシステム生活協同組合連合会の会員8生協は戦後80年となる2025年の3月から8月にかけ、原爆が投下された広島県と長崎県を利用者家族と役職員93人で訪問。小学生から大人まで、それぞれの目を通して被爆の実相に触れ、再び核兵器が使用されることのない平和な世界の実現を祈った。
原爆落下中心地を訪れる参加者
被爆地への訪問ツアーは、会員生協の独自企画や各県の生活協同組合連合会と日本生活協同組合連合会が主催する平和活動「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」のプログラムなどに参加して開かれた。
原爆投下後の惨状を伝える資料館の見学や平和ガイドの案内による戦跡めぐり、戦争体験者から聞く被爆証言や戦後も続いた被害の苦しみなど、平和な日常を奪われた人々の思いを子どもたちとともに受け止めた。
生活協同組合パルシステム群馬は3月28日から30日まで、広島の平和記念公園などを小中学生4人と役職員2人が訪問。広島平和記念資料館を見学し、平和記念公園などを生協ひろしまの碑めぐりガイドに案内してもらった子どもたちは「原爆で亡くなった人たちも、残されて1人で生きてきた被爆者もとても苦しかったと思います」「平和に感謝し、大切さを伝えていきたいです」など、それぞれが思いを受け止めた。
原爆の子の像に捧げた折り鶴
生活協同組合パルシステム静岡は7月25日から27日まで、利用者家族2人が静岡県生活協同組合連合会主催の「被爆・戦後 80 年ナガサキ平和の旅」に参加。県内から参加した28人とともに国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を訪れ、7歳で被爆し、自分だけが生き残り、家族6人全員を失った池田松義さんの被爆証言を聞いた。参加者の一人は「どれだけ歳月がたっても悲しみや辛さは忘れられず、今も苦しめられている事を知りました」と思いを受け止めていた。その後、爆心地近くの平和公園や浦上天主堂など、平和案内人の説明で見学した。
生活協同組合パルシステム埼玉は8月4日と5日、利用者家族と役職員19人が「ピースアクションinヒロシマ」に参加。広島平和記念資料館では、子どもたちが同世代の遺品の前で息を止め見つめた。原爆孤児となった山田寿美子さんは証言で「被爆者は肉体的にも精神的にもずっと苦しんでいる。80年前のことを"今"のこととして捉えてほしい」と訴えかけた。
生活協同組合パルシステム千葉は8月4日から6日まで、利用者家族18人と職員4人が「ピースアクションinヒロシマ」に参加した。核兵器が地球上から姿を消す日まで燃やし続けるとの願いを込めた「平和の灯」を見学した参加者は、「一日でも早くこの火が消える日がきてほしい」と語った。
イベント「虹のひろば」で学生たちの被爆の絵や新聞、書道などの表現力に驚いた小学5年生の参加者は「平和を考え、学校やいろいろな人に伝えつなげていく」と話した。
生活協同組合パルシステム茨城 栃木は8月4日から6日まで、茨城県生活協同組合連合会とともに利用者家族と役職員8人が「ピースアクションinヒロシマ」に参加。被爆当時の痕跡を残したまま保存された原爆遺構や慰霊碑を見学し、平和記念公園では高校生ガイドから話を聞きました。爆心地170メートルの建物地下室で奇跡的に生き残った野村英三さんの体験の説明では「ただ1人生き残った人の思いも想像して欲しい」との言葉を受け止めた。参加した親子は「学校や地域で自分たちが見聞きしたことを伝えていきたいです」と話した。
生活協同組合パルシステム東京は8月4日から6日まで、利用者家族と役職員14人が「ピースアクションinヒロシマ」に、8月8日から10日まで、同じく12人が「ピースアクションinナガサキ」に参加した。
被爆者に折り鶴や花をささげた参加者
広島では、事前学習のイベントで話をしてくれた、ピースボランティアの多賀俊介さんのガイドで資料館や市街地に残る原爆遺構を見学。原爆の跡を間近に触れて当時の一人ひとりに温かな暮らしがあったことを知り「我がこととして想像して考えたい」と被爆者の思いに心を寄せていた。
長崎で参加した「虹のひろば」では、被爆者と交流を続ける俳優の斉藤とも子さんや日本被団協代表委員の田中重光さんから話を聞き、生き残ったことに罪を感じ、差別を受け生きてきた被爆者の気持ちを考えた。平和案内人の説明を受け被爆建造物を目の当たりにした参加者は「現地に足を運び肌で感じる大切さを学んだ」とデジタルの情報からは得られない経験を実感した。
生活協同組合パルシステム神奈川は8月5日から7日まで神奈川県生活協同組合連合会とともに利用者家族6人と役職員2人が「ピースアクションinヒロシマ」に参加。「虹のひろば」に参加した翌日は平和記念式典で黙とうをささげ、市街地の被爆建物や資料館で原爆被害の実相に触れた。小学5年生の参加者は「自分より幼い子が亡くなっているのを知り、悲しくなりました。原爆は無くなってほしいと心から思います」と思いを伝えた。
生活協同組合パルシステム福島は8月7日から9日まで、福島県生活協同組合連合会とともに利用者家族2人が「ピースアクションinナガサキ」に参加。被爆証言や平和の紙芝居を聞き、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参加した。小学6年生の参加者は「被爆者と被爆三世の人と直接話ができて勉強になりました。学校の友達や周りの人に伝えていきたいです」と話した。
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