半導体用プロセスケミカル企業AUECC社 買収に合意 住友化学2025年11月21日
住友化学は、台湾の半導体用プロセスケミカル企業であるAsia Union Electronic Chemical Corporation社(AUECC社)の全株式を取得することについて合意した。今後、関係当局の承認など必要な手続きを経て、買収が完了する予定。同社は半導体用プロセスケミカル事業において台湾初の製造拠点を、また米国ではテキサスに次ぐ第二の製造拠点を取得し、さらなる事業拡大を目指す。
半導体産業は、IoTの進展、生成AIの急速な普及や、データセンター需要の拡大を背景に、世界規模での持続的な成長が期待されている。半導体の高性能化・微細化に伴い、半導体製造の洗浄・乾燥工程で異物除去などに使われる各種プロセスケミカルには、ppt(parts per trillion=1兆分の1)レベルの超高純度化技術や高度な品質管理が求められている。
同社は、長年にわたり蓄積した技術に基づく高い品質と安定した供給体制を強みに、半導体用プロセスケミカルのリーディングカンパニーとしてグローバルに事業を展開。半導体用プロセスケミカル需要の拡大を見据え、2022年には米国・テキサス州にて拠点新設に着手するなど、供給網の整備、能力拡大を進めている。
1998年に設立されたAUECC社は、半導体用プロセスケミカルを開発・製造・販売している。台湾・高雄市と米ネバダ州に製造拠点があり、半導体用プロセスケミカルの幅広い製品ラインアップ、高度な品質管理体制に加え、原料調達、製造から顧客ニーズに合わせたパッケージング、グローバル物流までの一貫した製品供給体制を強みとしている。同社はこの強みを生かし、半導体用プロセスケミカルのワンストップソリューション・プロバイダーとして、台湾や米国の主要半導体メーカーから長年にわたり高い信頼を獲得してきた。
今回の買収により、住友化学は半導体用プロセスケミカルのグローバルな供給体制を拡充する。また、AUECC社のグローバル販売・調達ネットワーク、幅広い製品ラインアップや供給形態を活用することで、半導体メーカーに多様なソリューションを提供。また、同社グループが長年培ってきた技術を導入することで、AUECC社の生産効率向上など、買収シナジーの最大化を目指す。
住友化学グループは、半導体材料事業を成長ドライバーの一つと位置づけ、経営資源を集中的に投入し、積極的に事業拡大を図っている。今回の買収により、半導体用プロセスケミカル事業のリーディングカンパニーとしての地位を強固にし、2030年度に24年度比約2倍の売上高実現を目指す。
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