イネから多様な機能の遺伝子 愛媛大学と生物研2014年9月4日
植物病原菌や細菌、塩害や乾燥への抵抗性を付与し、光合成および分けつ数を増やす機能を持つイネの遺伝子がある。愛媛大学と生物研が発見し、9月1日発表した。
この遺伝子はイネのヘムアクチベータ―タンパク質遺伝子で、この過剰発現が、イネの白葉枯病、いもち病への抵抗性、および耐塩性、耐乾性、光合成の向上、分けつ数の増加の6種類の形質の向上に寄与することが分かった。一つの遺伝子の過剰発現がこれほど多くの機能を付与する事例は世界的にも知られていない。
近年、有用な形質を持つ植物を利用して、画期的な有用作物を開発する分子育種が活発になっている。この育種手法では、まず有用形質を付与する遺伝子を探し出すことが重要。
今後、地球温暖化に伴う気候変動に対応した有用作物の開発に利用できるほか、乾燥地や塩害地帯での有用作物の栽培を可能にすることができる。
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