魚と植物を同じシステムで育てる次世代の植物工場 「アクアポニックス長岡プラント」2019年9月13日
データセンターやデータマネジメント事業を展開するデータドック(東京都千代田区)と植物工場やエネルギー循環型プラント事業を行うプラントフォーム(東京都千代田区)は8月28日、次世代の植物工場「アクアポニックス長岡プラント」(新潟県長岡市)を完工した。寒冷地型データセンターとアクアポニックス農法を掛け合わせた新たなビジネスモデルの確立をめざす。

新潟・長岡データセンターの敷地に建てられたアクアポニックス長岡プラント
アクアポニックスは、水耕栽培と水産養殖を同時に行い、魚と植物を同じシステムで育てる次世代の農業。魚の排泄物を養分として有機野菜を育てる循環型農法として注目されている。

魚の排泄物を養分として有機野菜を育てる循環型のアクアポニックス農法のイメージ
「アクアポニックス長岡プラント」は、国内最大規模のアクアポニックス農法を実践する植物工場で、データドックが運営する寒冷地型データセンター「新潟・長岡データセンター」の敷地内に建設。電力供給量など高いスペックを備えた寒冷地型データセンターの運用から生じる雪冷熱、地下水、IT機器の廃熱などの余剰エネルギーをアクアポニックス農法に活用する。
両社は今後、「アクアポニックス長岡プラント」の運用により、環境、社会、経済の3要素を満たす持続可能な「サステナブルデータセンターモデル」の構築を図り、日本中の寒冷地で適応可能なビジネスモデルの確立をめざす。

「アクアポニックス長岡プラント」は、国内最大規模のアクアポニックス農法を実践する植物工場として2019年8月に完成。一般的な土壌栽培に比べて栽培期間が2分の1、液肥栽培の植物工場に比べて2.6倍の生産性、LED型の植物工場と比べて初期コストが4分の1など収益性にも優れている。
レタス、バジル、いちご、わさび、生姜、ビーツ、ルッコラ、スナップエンドウなどを生産予定。長岡市のレストランなどへ今秋より出荷・販売する。
アクアポニックス長岡プラントの外観
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