世界一巨大な根をもつダイコン「桜島大根」の高精度ゲノム解読に成功2020年6月1日
かずさDNA研究所、農研機構野菜花き研究部門と東北大学は共同で、世界一巨大な根をもつダイコン「桜島大根」の高精度ゲノムの解読に成功した。研究成果は、国際学術雑誌DNA Research で5月19にオンライン公開された。
桜島ダイコン(写真提供:鹿児島県農業開発総合センター)
背景のシートのマス目は20センチ
同グループは、鹿児島県の伝統野菜、桜島ダイコンの一品種「晩生桜島(おくてさくらじま)」の全ゲノム解析を行い、他のダイコン品種とゲノム構造を比較した。桜島ダイコンのなかでも「晩生桜島」は遅く成熟する品種で、大きなものになると重さは20~30キロ、根の直径も約40~50センチほどになる。
同グループでは2014年に青首系ダイコンのゲノム解読を発表しているが、今回、一分子リアルタイムシークエンサーのロングリード技術という新しい方法で解析することにより、ゲノム全体を網羅する高精度なダイコンゲノム配列を決定することができた。
「晩生桜島」の全ゲノム配列が高精度で明らかになったことで、従来のダイコンのゲノム配列では見落とされていた情報が得られるようになり、ダイコンの標準ゲノム配列として利用される可能性がある。また、ブロッコリーやキャベツなど、他のアブラナ科作物の品種改良や進化研究に貢献するとともに、なぜ根が肥大するのかの手がかりを得る情報基盤となることが期待される。
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