葉いもちの発生 平年より多く 府内全域で注意 京都府2021年8月27日
京都府病害虫防除所は府内全域で、水稲(中晩生:ヒノヒカリ、京の輝き、祝、新羽二重糯)に、穂いもちと葉いもちの発生を確認。8月25日に病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
左:葉いもちに食害された水稲、穂いもち(写真提供:京都府病害虫防除所)
京都府内全域で8月中旬に行った巡回調査の結果、葉いもちの発生は平年比で多く、穂いもちの発生は平年比やや多かった。箱施用薬剤の効果が低下する時期を迎えており、向こう1か月の気温はほぼ平年並、降水量はほぼ平年並、日照時間は平年並又は少ないと予想されることから注意報を発令した。防除時期は、穂ばらみ期~穂揃期。
防除上の留意事項は次のとおり。
(1)上位葉へ進展した葉いもちの病斑は、穂いもちの重要な伝染源となる。
(2)ヒノヒカリ、祝など発病しやすい品種や、すでに葉いもちが多発しているほ場、山間部では特に注意し、防除適期に薬剤防除を実施する。
(3)出穂後曇雨天が続く場合には、傾穂期前後にも防除を行う。特に枝梗は遅くまで菌の侵入を受けるので、枝梗いもちの発生に注意する。
(4)葉いもちの発生が多い場合は、治療効果がある薬剤(カスガマイシン剤:商品名カスミン剤等、フェリムゾン・フサライド剤:商品名ブラシン剤等)で防除する。
(5)防除の際には、周辺ほ場に農薬が飛散しないよう十分に注意する。
(6)農薬の選択に当たっては普及センター、農協等と相談し、使用時期(収穫前日数)や使用回数等の使用基準を遵守して適正に使用する。なお、最新の農薬情報は農林水産省ホームページの「農薬コ-ナ-」の「農薬情報」を参照のこと。
重要な記事
最新の記事
-
准組合員問題にどう向き合うか 11月15日に農協研究会開催 参加者を募集2025年9月16日
-
ファミリーマートと共同開発「メイトー×ニッポンエール 大分産和梨」新発売 JA全農2025年9月16日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」北海道訓子府町で じゃがいもの新品種「ゆめいころ」を収穫 JAタウン2025年9月16日
-
山形県産「シャインマスカット」品評会出品商品を数量限定で予約販売 JAタウン2025年9月16日
-
世界初 土壌団粒単位の微生物シングルセルゲノム解析に成功 農研機構2025年9月16日
-
「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」農業経営収入保険の支払い期限を延長(適用地域追加)NOSAI全国連2025年9月16日
-
小学生がトラクタ遠隔操縦を体験 北大と共同でスマート農業体験イベント開催へ クボタ2025年9月16日
-
不在時のオートロックも玄関前まで配達「スマート置き配」開始 パルシステム千葉2025年9月16日
-
全国のうまいもの大集合「日本全国ふるさとマルシェ」東京国際フォーラムで開催2025年9月16日
-
産地とスーパーをつなぐプラットフォーム「みらいマルシェ」10月から米の取引開始2025年9月16日
-
3つの機能性「野菜一日これ一杯トリプルケア」大容量で新発売 カゴメ2025年9月16日
-
「国民一人ひとりの権利」九州大学教授招き学習会実施 パルシステム2025年9月16日
-
「フルーツの森 あお森」とコラボ第2弾 青森県産「生プルーン」贅沢スムージー発売 青木フルーツ2025年9月16日
-
「キッコーマン豆乳 Presents 豆乳フェス2025」新宿で10月に開催2025年9月16日
-
群馬県農業技術センターにキュウリ収穫ロボットをレンタル導入 AGRIST2025年9月16日
-
ホップ苗に高温・乾燥耐性を付与する技術を開発 気候変動に対応したビール原料供給へ キリンHD2025年9月16日
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日