水害の抑止・低減へ「スマート田んぼダム」実証実験開始 farmo2021年8月31日
スマート農業に特化したITベンチャーの株式会社farmoは、水害を抑止・低減させる取り組みとして農家、自治体に向けて減災をサポートする「スマート田んぼダム」の実証実験を栃木県宇都宮市で始めた。
水害を抑止・低減させる「スマート田んぼダム」
「スマート田んぼダム」は、自治体と生産者が共同で利活用できる、画期的な水害対策・水管理システム。水田の水位情報の管理ができる農業型クラウドシステム「水田farmo」を活用して、非常時に水田の水位情報をインターネットで共有し、排水装置を遠隔で作動させて排水・止水を制御する遠隔管理システムだ。ICTの技術を活用し、通常は水田の水管理に利用しながら、災害非常時には水田の排水を遠隔でコントロール。集中豪雨による河川への急激な水の流入を抑止し、下流域の水害を抑止・軽減させる。
従来の田んぼダムは、ゴミつまりなど管理、設置工事の費用負担がかかり、水田所有者にメリットが少ないため了承を得にくいという課題があった。同社は、宇都宮市農業企画課から、減災と水田所有者へのメリットを含めた課題解決の相談を受け、排水とIoTにより、シンプルで低リスクな装置となる排水ゲートを開発。農家の水管理と災害対策に活用できるようになった。
実証実験は、宇都宮市と山形県河北町で排水ゲートを設置して行われる。今年度は実証実験で得られたデータを検証し、来年度から水害の発生している自治体へ提案。将来的には、ICTの活用により農家と自治体が連携をとった新しい防災システムのサポートをめざす。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】果樹カメムシ類による果実被害 多発のおそれ 秋田県2025年6月26日
-
エンゲージメント向上へ若手職員がプロジェクト 「目安箱」設置も JAさいたま(2)2025年6月26日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】農協潰しが再開された2025年6月26日
-
食守るため立ち上がる時 7月13日、鳥取でも「令和の一揆」 キャベツ、新米予約券も配布2025年6月26日
-
価格交渉 速やかな協議開始を 事業者の行動規範でたたき台 農水省2025年6月26日
-
サトイモと芋煮【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第346回2025年6月26日
-
農業機械取り扱い研修会(太陽耕耘爪コース)を開催 JA全農みえ2025年6月26日
-
農業機械 上期実販研修会を実施 JA全農おおいた2025年6月26日
-
ダイナミックフェア2025出展のヤンマーアグリジャパンを紹介 JA全農いばらき2025年6月26日
-
JA豊橋 フェロモントラップによる害虫調査をAI予測に切り替え ミライ菜園2025年6月26日
-
JAとぴあ浜松が全面協力 夏季限定「三方原ポテトチップス」販売開始 湖池屋2025年6月26日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」亜熱帯気候特有の雨の中、パイン入り酢豚を完成 JAタウン2025年6月26日
-
「炎天マスター」お試しキャンペーンを実施 高温期のトマト栽培を支援 OATアグリオ2025年6月26日
-
大型連休は概ね堅調 一部で大阪・関西万博の効果も 外食産業市場動向調査5月度 日本フードサービス協会2025年6月26日
-
岡山市のナス ヤンマー本社ビルのレストラン「SEA&FARM by YANMAR MARCHE」で提供2025年6月26日
-
LINEで献立相談 対話型レシピ提案サービス「レシピトーク」提供開始 キユーピー2025年6月26日
-
北海道南富良野町などと包括連携協定を締結 タイミー2025年6月26日
-
鳥インフル ニュージーランドからの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年6月26日
-
中古農機具の査定がスマホで完結「ビデオ見積り」サービス開始 農機具王2025年6月26日
-
生産者横断の「高知トマトコミュニティ」始動 井上石灰工業2025年6月26日